『私の家政夫ナギサさん』ドラマと原作漫画の違い 母娘の物語はどう昇華された?

『私の家政夫ナギサさん』ドラマと原作漫画の違い 母娘の物語はどう昇華された?

 家政婦さんに来てもらいたいくらい忙しい! 多くの働く人にとって、家事と仕事の両立は永遠のテーマだろう。「家事は潔くアウトソーシング」と割り切る人も増えてきた中、四ツ原フリコのコミック『家政夫のナギサさん』が家政婦(夫)という職業にフォーカスする。

 本作は国内最大級の電子書籍サイト「コミックシーモア」発の漫画であり、現在放送中の多部未華子主演ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)の原作にもなっている。WEBコミックがTBS連続ドラマの原作となるのは初めての試みであり、「家政夫のナギサさん」は紙媒体を飛び越えて、文字通りの“実写化”となった。そんな『家政夫のナギサさん』の魅力に注目しつつ、ドラマ版との違いについても紐解いていきたい。

 実は原作コミックとドラマ版は現時点で既に大きく異なる点があるのだ。ドラマで、メイの仕事のライバル兼恋人予備軍でもある田所優太(瀬戸康史)は原作にはいない。

『私の家政夫ナギサさん』(C)TBS

 さらにはメイに言寄る医師や、気の利いたイケメンの後輩も登場しないのだ。コミック版での核となるのはメイと母親の確執であり、ナギサさんとメイの心の交流を描く中で、母娘の物語が浮き彫りとなる構成になっている。一方でドラマの方はラブコメとしても見応えのある内容に昇華されている。

 原作と現在放映中のドラマとは内容が大きく異なることから、どちらを先に観ても、新鮮な気持ちで楽しめるだろう。実は『家政夫のナギサさん』は「コミックシーモア」において全11巻で既に完結しているのだが、現在放送中のドラマの展開から見ると、原作とは異なる結末が用意されている可能性も感じられた。

 原作でのハートフルな展開も捨てがたいが、ドラマではまた違った『ナギサさん』を描くことで、メイと母の関係の落とし所を変えてくるアプローチでも面白いだろう。本作の読者がドラマを楽しむ際には、是非とも今後の展開を予想してみてほしい。

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