燃え殻、最新エッセイPVに岡山天音ら出演 「日々の中に落ちているキラキラに目を凝らすきっかけをもらいました」

燃え殻最新エッセイPVに岡山天音が出演

 小説家・エッセイストとして活躍する燃え殻による『週刊SPA!』連載エッセイ『すべて忘れてしまうから』が書籍化され、7月24日に扶桑社より発売される事が決定した。また、発売記念として、俳優・岡山天音、山田愛奈、瑛蓮らが出演するPVが完成。

 本書は、小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮社)がベストセラーとなった燃え殻による待望の第2作。自身の日々の体験を基に、いつか忘れてしまう、でもずっと心のどこかに留めておきたい記憶の断片を、抒情的に、時にユーモラスに綴っており、読み終わったときに、読者の孤独にそっと寄り添ってくれるような断片的回顧録となっている。装画は『おしゃれ手帖』『ギャラクシー銀座』『クリームソーダシティ』などで知られる漫画家・長尾謙一郎が手がけた。

 また今回到着したPVは、本作の為に制作された映像作品となり、人気若手俳優・岡山天音(『ひよっこ』、『ポエトリーエンジェル』)、山田愛奈(『最低。』『いつも月夜に米の飯』)、瑛蓮(『ゆとりですがなにか』、『恋はつづくよどこまでも』)らが出演。監督を務めるのは欅坂46のMVやドラマ『恋のツキ』などでも知られるCMディレクターの森義仁。音楽は、人気フォークロックユニット「ハルカトミユキ」のハルカが本作のために楽曲を書き下ろした。

 監督の森義仁は「長尾謙一郎さんの言葉では表現しづらいイラストとあいまって、人生の見落としていたものが浮遊しているような感触を持って読みました。そう言うちょっとカタチにしづらいことを映像化したいなと思い、アイデアを考えました」と語った。また本作に出演を果たした岡山天音は「普段から馴染みのある都心部での撮影でしたが、その場所への印象が塗り替えられて行くような、なんとも不思議な時間でした。日々の中に落ちているキラキラに目を凝らすきっかけをもらいました」と、撮影を振り返った。

燃え殻コメント

自分はとにかく忘れっぽいほうで、できるだけメモを取るようにして生きてきました。
忘れっぽい自分が書き記した思い出、匂い、出会った人たちが、この度一冊の単行本になります。
新宿、渋谷、路地、波の音、ネオンサイン。連載のテーマは断片的回顧録。
タイトルは『すべて忘れてしまうから』。この映像には自分が伝えたかったことすべてが、映り込んでいる気がします。

監督:森義仁コメント(全文)

燃え殻さんの小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』を読ませてもらって、その独特な文体に吸い込まれてしまいました。『すべて忘れてしまうから』は、長尾謙一郎さんの言葉では表現しづらいイラストとあいまって、人生の見落としていたものが浮遊しているような感触を持って読みました。そう言うちょっとカタチにしづらいことを映像化したいなと思い、アイデアを考えました。岡山天音さんはこの短い映像の中で、人生の奥行きを感じさせる独特な表情をしてくれて、形のないものに輪郭が表れていくのを体現してくれたと思います。
燃え殻さんとPVを作ろうと盛り上がった夜から、まもなくしてコロナ禍に。今まで普通だったコトがとてつもなく特別な時間だった気がする。きっと忘れてしまう日常のカケラ、この本がそういうものを見つめるきっかけになれば良いなと、この映像を作りました。

岡山天音コメント(全文)

普段から馴染みのある都心部での撮影でしたが、その場所への印象が塗り替えられて行くような、なんとも不思議な時間でした。
日々の中に落ちているキラキラに目を凝らすきっかけをもらいました。
参加できて嬉しかったです。

■燃え殻(もえがら)プロフィール
1973年、神奈川県生まれ。テレビ美術制作会社企画、小説家、エッセイスト。2017年6月30日発売、小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーに。以降、多くの媒体で作品を発表している。

■書籍情報
『すべて忘れてしまうから』
著者:燃え殻
出版社:扶桑社
発売日:2020年7月24日
定価:本体1,500円+税

■PV情報 『すべて忘れてしまうから』
監督:森義仁
音楽:ハルカ(ハルカトミユキ)
出演:岡山 天音、山田 愛奈、瑛蓮 など

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「エッセイ」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる