毎年恒例『女性アナウンサーカレンダー』今年のイチオシは? フジ、テレ朝、TBS、それぞれの魅力を検証
今年も2月中旬。カレンダーをまだ購入していない方に、是非オススメしたいものがある。それは“女性アナウンサーカレンダー”だ。
毎年恒例となった各局の女性アナウンサーが登場するカレンダー。今年はフジテレビ、テレビ朝日、TBSなどに加え、HBCやABCなどの地方局のカレンダーも発売された。そこで今回は「壁かけ」と「キー局」という条件が揃ったフジテレビ、テレビ朝日、TBSのものを見ていきたいと思う。
まず、どれも「お得感」がすごい。収録人数はフジテレビが19人、テレビ朝日が15人、TBSが16人と盛りだくさんだ。一日中テレビに張り付いたところで、全員の顔を拝むことなどほぼ不可能だろう。それが、このカレンダーひとつあれば毎日、全員を鑑賞することができ、3つあれば50人のアナウンサーを鑑賞できるという計算になる。
それでは、それぞれのカレンダーの魅力に迫っていこう。
■フジテレビ
表紙は19人がワンカットに収まった、分かりやすく魅力が伝わる写真。みんなが笑顔で歯を見せている。しかし、そのなかでひとり歯を見せていない女性がいるではないか。永尾亜子アナウンサーだ。まずは、そこに意志の強さを感じざるをえなかった。おそらく「みなさん笑ってくださーい!」などとカメラマンか編集者が言ったと思うのだが、「ここまではやるけど、ここまではやらない」という意思表示を「歯を見せない」ことで表現している、とても意味のあるカットだ。以前、映画『HOMMIE KEI〜チカーノになった日本人〜』などで知られるKEIが、“チカーノの掟”をCSチャンネルで語っていた。そのなかに「歯を見せて笑わない」というものがあった。もちろん彼女とチカーノを一緒にして語ろうなどと考えてもいないが、意志の強さという点では共通するのかもしれない。しかし、彼女がただ会社に歯向かいたい訳ではないことは、出演番組からもわかる。プロフィールに「苦手なもの=早起き」「眠気に弱い」とあるのだが、担当しているのは『めざましテレビ』なのである。苦手なことでも精一杯頑張ろうというストイックさが感じられるではないか。そして三上真奈アナウンサーとのメインカットでは、フーディーにショートパンツ、そしてスニーカーとストリート感満載の姿を見せ、その美脚を披露している。歯を見せないのも、美脚を見せるのも、それは本人の自由意思なのである。
■テレビ朝日
表紙はおそらく今、テレビ朝日が推していきたい6名のアナウンサー。青バックに青の衣装と局のイメージカラーに統一されている。コンセプトやクオリティは他のカレンダーを圧倒している印象だ。しかし中身はなぜかスナップショット、というより現場で盗撮したのでは?というカットもある。グラビアでもスナップ色の強いカメラマンが重宝されている時代ではあるが、少しやりすぎな印象を抱いた。『関ジャム』などで知られる山本雪乃アナウンサーに至っては、白米を頬張る姿。しかも目線なし。なんだこれは……。正直、そう書こうとしていた。だが見ているうちに、これこそが彼女の魅力なのでは?と思うようになったのだ。プロフィールの「幸せを感じるとき」という質問に「大切な人とご飯を食べているとき」とある。とすれば、ファンにとって、こんなにも素晴らしいカットはないのである。少し気の抜けたような姿は心を許している証拠であり、箸の持ち方は育ちの良さを感じさせる。ある意味で無敵のカットである。ただ、それぞれの撮りおろしを見たかったのも事実で、そこは来年に期待したいところだ。