2020.02.06 08:00

YouTuber かわにしみきが語る、動画作りへのこだわりとメイクの力「メイクは自分が前を向いていられる道具」

文・写真・取材＝石井かすみ

UUUMは愛のあるマネジメントをしてくれる

――YouTuberという働き方についてお聞きします。現在所属しているUUUMは有名YouTuberを多数抱えている会社ですが、どういう特徴がありますか？

みきぽん：UUUMは風通しのいいマネジメントをしてくれます。芸能系事務所だと「お仕事を断ったらいけない」っていうプレッシャーがあったりするんですけど、自分に合うお仕事を提案してくれる。マネージャーさんのことをバディさんって呼ぶんですけど、担当の上田さんは私にとっての最強のバディさん。「この動画が良かったです」って理由も教えてくれる。本当に寄り添ってくれるので、気持ち的にもだいぶ助かります。100万人突破のいろんなYouTuberの方々のお祝いコメントも、上田さんが率先して作ってくださって、本当に嬉しかったです。

――以前の所属事務所とのトラブルで登録者数75万人のチャンネルを閉鎖されましたが、その後立ち上げた現チャンネルは2年足らずで100万人を突破しています。多くのファンに支持される理由を、ご自身ではどのように考えていますか？

みきぽん：うーん、すべてをさらけ出したからですかね？　付き合っている人を公開したり、スッピン、裸眼を晒したりは以前のチャンネルではしてこなかったので、より素の自分を今は出せていると思います。

「こだわりが強い」性格に自分でも疲れる

――本書の中で、仲の良いご友人やYouTuber仲間がみきぽんについて「0か100かの性格」「素直」「誠実」などと語っています。こういった部分が画面を通して伝わっているんでしょうか。

（上田）動画以上に、実際はもっともっと素直でさっぱりしてるので、近くにいるスタッフは、私を含めてみんなみきぽんが大好きです。

みきぽん：あはは、でもそれも０か100かです。無理だなって思う人もいれば、好きになってくれる人もいるかも。

――「素直さ」と共にご友人から挙がったのが「オタク気質」「こだわりが強い」という性格です。ご自身では感じていますか？

みきぽん：はい、自分でもたまに疲れます。こだわりが強すぎて一生ものが作れないんじゃないかと思うくらい。納得できないものを世に出すのが一番苦しい。それはビビっているわけでもあるんですけど。この本の前に写真集を出さないかって誘われたこともあったんですけど、自分が納得できるものを作れそうになかったので手が出せませんでした。お仕事もお金のためとかではなく、自分が本当に良いと思ったもの以外できないです。

自分のことを嫌いにならないためにメイクをしている

――最後に、メイクへの思いを教えてください。動画の中で「出かける時は必ず二時間半前には起きてメイクをする。本当に時間かかるし、永遠になんか違うな～と思ってアイメイクとかしてる。（中略）メイクって一ミリ単位で印相が変わってくるので一生試行錯誤しながら自分が満足するような顔に近づけるためにメイクをし続けるんだろうなと思っています」（「【2018】毎日メイク～女子ってほんと大変～Everyday Makeup」より）と語っていらっしゃいました。

みきぽん：メイクは好きは好きなんですけど、自分のコンプレックスがカバーできるから好きなんです。私は自分のことを嫌いにならないように生きていて、ちょっとでも好きに近づくためにメイクをします。いい商品を使って顔が変わって「あ、今日も外に出れる」っていう感じなんです。（笑）メイクは自分が前を向いていられる道具。自分に自信が持てて、別の自分になれるところが最強だなって思います。