橘ケンチ、「社会にいいことしたくなる」エンタメ作りへ LDH・帝人フロンティア新プロジェクト開始

橘ケンチ、夢の循環への意気込み

 3月10日、LDH JAPANと帝人フロンティアは、サステナブルな社会の実現を目指し、LDHが展開する事業の中で、循環型リサイクルの取組みや、環境教育、啓発活動などを協力して行うプロジェクトを開始することを発表した。

 今回のプロジェクトは、LDHが掲げる「Circle of Dreams 夢を信じ、夢をつなぎ、夢を循環させ、ひとりでも多くの人と Love, Dream, Happiness をわかちあう未来へ。」というパーパスと、「Dreams For Children」という社会貢献のテーマを掲げ、帝人フロンティアが長年培ってきたポリエステルリサイクル技術や繊維製品の技術開発力と、資源循環の取組みのノウハウを活用し、両社が協力して、サステナブルなエンタテインメント事業の構築を通じて、循環型社会の実現を目指すもの。

 発表会の冒頭には、帝人フロンティア株式会社 取締役執行役員 重村幸弘氏が登場。プロジェクトの概要として、2010年からスタートした、LDHが主催する小学校4年生から6年生を対象としたフットサル大会『EXILE CUP』において、2025年シーズンから帝人フロンティアがオフィシャルスポンサーとして参加すること、『EXILE LIVE TOUR 2025 "WHAT IS EXILE"』の会場で、使用済みポリエステル繊維衣料品の回収ブースを設置して分別回収することなどを発表した。

 その後、2023年に「Social Innovation」チームを立ち上げたEXILEの橘ケンチが登場し、これまでの活動について説明。全国40自治体と110プロジェクトを推進していることを話し、帝人フロンティアとも「今後も良い関係を築いていきたいです」とポジティブなメッセージを残した。

 重村氏と橘によるトークセッションでは、今回の取り組みについて「LDHとしても、ずっとサステナブルを意識してきたものの、衣料面での循環リサイクル活動はできていない部分もあったので、今回帝人フロンティアさんのお力を借りることで新たな可能性が広がるなと思っています」と橘。

 また、『EXILE LIVE TOUR 2025 "WHAT IS EXILE"』の会場で、使用済みポリエステル繊維衣料品の回収ブースを設置して分別回収するとともに、「繊維 to 繊維」の仕組みや技術を紹介する取り組みについて、重村氏は「なかなか繊維が生まれ変わることって想像しづらいと思うんですね。なので、それを紹介させていただこうと。我々の技術や資源の重要性を紹介させていただけると言うのはありがたいなと思います」とコメント。一方の橘は、同プロジェクトについて「EXILEは単なるダンス&ボーカルグループでは括れないなと言う思いがありまして、EXILEとは何かという意味が込められたツアーになっています。なので、後輩のメンバーも交えて、各会場でメンバーを変えながら前代未聞のライブにしようと思っています。そこで社会貢献への関心をファンの方に周知していけたら良いなと思います」と意気込み。「僕らのファンの方々って素晴らしくて、僕らがいいと言ったものを取り入れてくださるので、SNSなどで取り組みを発信することで、ファンの方と共にサステナブルに取り組んで行きたいです」と話した。

 さらにフットサル大会『EXILE CUP』について橘は、「モノの大切さについて、子どもたちにもわかっていただきたいと言うのもありますし。僕らはアーティストを育成していく立場でもあるので、こんな大人になりたいなと憧れられる存在になって、その憧れている存在が地球のために取り組んでいることについても“かっこいいな”と思ってもらえればと思います」と次世代への想いを語った。

 最後はファンの皆さんへ、本プロジェクトが目指す未来への決意を、フリップに書いて発表。重村は「資源循環で夢をつなぐ」と、橘は「サステナブルな“夢の循環”を実現する」とのワードを残した。

 質疑応答では、今回の取り組みについてのLDHとしての目標を問われ「LDHとしては衣料面でのサステナブル活動の経験値が少ないので、これをきっかけにいろんなことを学ばせていただきたいなと思いつつ、エンターテインメント企業なので、やっぱり僕らの開催するライブを全力でやることで、日々お客さまが元気になれるような、笑顔でいられるようなものを見てもらうことを心に留めておりますけども、そこにもう一つ社会性を追加して“楽しかったけど、社会にいいことしたくなるな”と意識してもらえたらと思います」とコメント。さらに、個人としては「リサイクルに対して、昔から興味ずっとあったことではあるので、帝人フロンティアさん工場に行って、どういう過程で衣類が分解され、生まれ変わるのかというところを1回拝見させていただいて、それを実際に発信させてもらったり、僕だけじゃなく、所属メンバーとかも興味があれば一緒に行って現場を見て、肌で感じたいなと思います」と意気込んでみせた。

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