堂本剛、三浦大知、SKY-HI、原因は自分にある。ら勢揃い .ENDRECHERI.主催フェスに溢れたファンクと愛

堂本剛のソロプロジェクト .ENDRECHERI.が主催する音楽フェス『ENDRECHERI MIX AND YOU FES』が、2月24日、神奈川・ぴあアリーナMMで開催された。若手からベテランまで多数のアーティストがこの日限りのステージを披露した同公演から、ハイライトをお届けする。



「誰もが愛、誰もが命。ここにいるみんなが生きていることを感じながら、アーティストもオーディエンスも1つになろう。さあ、みんなでファンクしよう!」――前説をこのように語った.ENDRECHERI.は、5人組ミクスチャーファンクバンド・BREIMENとのスペシャルコラボステージ「FUNK&FUNK」で開幕を宣言した。BREIMENのソロステージで、序盤から軽快なファンクビートを刻んだ高木祥太(Vo/Ba)は、「こんなにたくさんの人の前で演奏するのは初めてです。最後までファンクしていきましょう!」と、「IWBYL」や「yonaki」、「Rolling Stone」など全5曲を歌い上げた。



「期待の新人、17年目! We are C&K!」と、ダンサーや公式キャラクター“しいけさん”を引き連れて勢いよく登場したC&K。KEENの体調不良によりCLIEVYが1人でマイクを握ったが、1曲目の「C&K IX」からラスト曲の「入浴」までノンストップでステージ中を駆け回り、一瞬の迷いもなく物凄いエナジーで会場中を巻き込む。ラストナンバー「入浴」の最後に〈S!P!A!〉とコール&レスポンスをした頃には、すっかり単独ライブのような熱気がアリーナ中に漂っていた。



会場の空気を変えたのはEBiDANの7人組ボーイズグループ、原因は自分にある。だ。登場するや否や、「原因は自分にある。【別解】」、「Mania」、「遊戯的反逆ノススメ」、「無限シニシズム」と“けんじぶ”らしいノリと重厚感が共存したサウンドで目まぐるしく歌い踊る。「嗜好に関する世論調査」では〈2択〉コールで会場と一体に。また、.ENDRECHERI.が楽曲提供した新曲「LLL」のリリースが発表され、初披露で大歓声を呼んだ。.ENDRECHERI.は特報映像の中で、「(原因は自分にある。が)これまで〈愛してる〉って歌詞を歌ったことがないので、ファンの方とイントロが鳴った瞬間に深い愛で繋がる楽曲にした」「原因は自分にある。のスタッフやメンバーに.ENDRECHERI.を好きな方がいてオファーをいただき、ファンの方々と仕事ができる喜びがあったので、是非書かせてくださいということに至った」と提供経緯について話した。〈君を愛している〉という歌詞が散りばめられながらも“けんじぶ”のアイデンティティを感じる「LLL」は、3月10日にリリース予定だ。



続いてバトンを受け取ったのはSKY-HI。20年に及ぶアーティスト人生のリアルをまっすぐ吐き出す「タイトル未定」、ボーイズグループのラッパー達とのマイクリレー曲「ID」、さらには自身トップクラスの高速ラップを誇り、今やセットリスト常連となった「何様」と、怒涛のラップナンバーで畳みかける。会場の熱量に「最高じゃねえか! その盛り上がりに応えるために俺も新曲持ってきたから聴いてくれ!」と2月26日リリースの新曲「It’s OK」を披露した際には、BMSG社屋で撮影されたとみられるMVのような映像も流れていた。「ごめんなさいね、初めての人、驚かせちゃって」「せっかく.ENDRECHERI.先輩に呼ばれたから、俺も自分の意思が一番見えるセットリストにしようと思ったらこうなっちゃった」と、“ラップ地獄”(※1)と呼ぶラインナップで楽しませるSKY-HI。パフォーマンスこそいつも通りのハイクオリティでありながら、自身が憧れの人と称する.ENDRECHERI.との共演に終始喜びを隠せない様子だった。



ノンストップで「Dramatic」まで繋ぎ、ライブ定番曲「Double Down」でラストスパートにエナジーを爆発させた終盤には、「俺も紫入れてこようかなと思って。これをもってリスペクトとして欲しいんですが、ネイル紫にしてきたぞ!」と.ENDRECHERI.のテーマカラーである紫に塗った爪を見せてくれた。最後を飾るのはやはり、これまでたくさんのアーティスト/ダンサーを踊らせてきた「D.U.N.K.」。「なんかの縁にこうやって出会えたこと、心から嬉しく思います! ありがとう!」SKY-HIはそう言って晴れやかな表情を見せた。