新田恵海、宮田俊哉、蓮ノ空......μ's「Snow halation」カバーの魅力 約15年を経た今も愛される名曲の奥深さ
『ラブライブ!』愛あふれる宮田の甘い歌声、蓮ノ空のキュートさにも注目
新田に続いてカバー動画を発表したのは、宮田俊哉(Kis-My-Ft2)。かねてから『ラブライブ!』愛を公言し、前述のファイナルライブにも一般参加していたという宮田。それに加えて近年では『カードファイト!! ヴァンガード Divinez』(テレビ東京系)の明導アキナ役をはじめ、様々な作品にて声優としても活躍しており、演者としてもアニメに接近。そうしてまさに機が熟したタイミングでの、念願のカバー実現となった。
そんな彼は、この曲でも持ち前の透き通るような甘い歌声を活かして歌唱。サビの入りなどには、この曲に欲しい切なさをにわかに込めたりと原曲へのリスペクトも持たせつつ、宮田ならではのニュアンスも随所に込められており、ただなぞっただけではない、独自の解釈をして歌うほどの愛があふれたカバーに。加えて2サビ〈恋人は君って言いたい〉のフレーズで“姫”を意識してかカメラに向けて指さしを盛り込むあたりには、彼の矜持も感じることができたように思う。
そんな2人に先駆けて、昨年“歌ってみた”動画を公開したのが蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ。蓮ノ空は『ラブライブ!』シリーズの様々な楽曲をカバーしており、この曲もやはり代表曲として選んだのだろう。そんな彼女たちによる「Snow halation」は、原曲に近い声質のメンバーでパート分けがされており、そこには偉大な楽曲そのものへのリスペクトや、「この曲を継承して今に伝える」という意義を持たせたカバーであることを感じさせてくれる。その上で彼女たちの歌声は原曲よりもやや快活としたもので、μ'sよりもキュートさとフレッシュさが際立つものに。絶妙なバランスで、リスペクトと個性を両立させたものに仕上がった。
3月に入ったとはいえ、まだまだ寒の戻りもみられる折。雪深い地域などでは、なごり雪が見られるシーズンにも差し掛かることだろう。そんな時に、雪景色を思いながら「Snow halation」を聴き、あわせてカバーバージョンにも触れてみてはいかがだろうか。様々な角度から表現されたいじらしい切なさを感じ、心に温かな光を灯すことができるはずだ。
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