ハロー!プロジェクト、激動の2024年下半期を振り返る 卒業・加入を繰り返しグループをさらなる進化へ

 2025年も多くのトピックスを控えるハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)。この後の卒業シーズンを前に2024年7月~12月の下半期における重大トピックスを選考し、その半年間に何があったのかを振り返ってみようと思う。

4グループからメンバー卒業、ロージークロニクル結成……2024年上半期ハロプロ重大ニュースを振り返る

2024年も6カ月を過ぎ、1年の折り返し地点に来た。このタイミングで、ハロー!プロジェクトの1月~6月の上半期における重大トピッ…

 まずは重要と思われるトピックスをグループ別に10個挙げていく。なお、関連する項目はひとつにまとめた。また、厳密にはハロプロではないアップフロント系グループなども、ハロプロ関連と捉えて選考の対象に含める。

【01】12.06[モーニング娘。'24]石田亜佑美、卒業

【ハロ!ステ#559】モーニング娘。'24横浜アリーナ公演(~Blå Eld~石田亜佑美 FINAL)特集! ハロ!ビハ 河西結心「やまなし調ベラーズ ててて!TV」MC江端妃咲&清野桃々姫

 横浜アリーナにて開催された『モーニング娘。'24 コンサートツアー秋 WE CAN DANCE !〜Blå Eld〜石田亜佑美 FINAL』をもって、石田亜佑美がグループおよびハロプロから卒業した。

 秋ツアーのタイトル『WE CAN DANCE !』は、同時期にリリースされたアルバム『Professionals-17th』収録曲「勇敢なダンス」の歌詞にもかかっており、“モーニング娘。のダンスマシーン”という異名が定着するほどダンスが得意な石田の卒業にふさわしいネーミングとなった。

 卒業公演で毎回注目される卒業メンバーのソロ歌唱曲だが、石田が選んだのは「私のでっかい花」。2013年のモーニング娘。のシングル『Help me!!』にカップリング収録されており、田中れいな・飯窪春菜・石田によるユニット曲だった。今回のコンサートでは、石田と同時期に加入した飯窪・佐藤優樹・工藤遥の10期メンバーが新たにコーラス参加する形での披露となった。また、ライブ終盤では10期4人のメンバーカラーをあしらった花の形の紙が上空から飛来するという演出もあり、石田の同期愛を随所に感じさせるコンサートとなった。

 卒業公演から2週間後の12月20日、石田のM-line clubへの加入が発表された。これで10期メンバー4人ともM-line clubへ所属することになる。

【02】10.25[アンジュルム]平山遊季、ベーチェット病を公表

 2024年3月頃から体調不良によるコンサート欠席が相次いでいた平山遊季。その後医師の診察を受けた結果、ベーチェット病だと診断された。

 ベーチェット病は国の指定難病のひとつで、口腔粘膜や皮膚などで急性炎症が反復するというもの。原因はいまだ不明とされている。平山本人のブログでは、症状に波があるので活動に制限が必要になるという説明がなされた。

 平山は2023年10月頃に髪型をそれまでのロングからショートにイメチェンした。それが徐々に成長してきた凛々しいライブパフォーマンスとの相乗効果もあり、ここ最近、主に女性ファンを中心に人気が高まっている印象がある。後述するアンジュルム・川村文乃の卒業コンサートでも、その存在感は群を抜いていたと個人的に感じた。それゆえに、この難病の罹患には衝撃を受けた。

【03】11.28[アンジュルム]川村文乃、卒業

【ハロ!ステ#558】アンジュルム日本武道館公演(川村文乃 FINAL ☆KIRAKIRA☆)特集! ハロ!ビハ 石田亜佑美「non-no web 卒業記念連載の撮影」MC石山咲良&北原もも

 アンジュルムのサブリーダーを務めてきた川村が、この日、日本武道館でのコンサートをもってグループおよびハロプロから卒業、そして芸能活動を終了した。

 高知県出身の川村は、まだ10歳だった2009年に高知県おさかなPR大使に任命され、同年『おさかな天国2010』でCDデビュー。翌2010年には高知のローカルアイドル、はちきんガールズに加入し活動してきた。その後2016年にハロプロ研修生に加入、2017年にアンジュルムへ加入して現在に至る。

 そんな彼女が卒業コンサートでのソロ歌唱曲に選んだのは「夢見た 15年」。かつてリーダーだった和田彩花の卒業の際に制作された楽曲で、和田のイメージが強いこの曲を選ぶとは誰も予想していなかったのではないだろうか。しかし、2009年から2024年とちょうどアイドル活動を15年間続けてきた川村がこの曲を歌うのは納得で、そういった意外性自体がハロプロイズムを感じさせた。

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