BOYNEXTDOOR、初単独ツアー日本公演完走「これが愛なんじゃないかと感じました」 笑顔溢れた横浜公演振り返り

BOYNEXTDOORが、初の単独ツアーとなる『BOYNEXTDOOR TOUR ‘KNOCK ON Vol.1'』の日本公演のファイナルを神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで2月22日、23日、24日に開催した。このツアーは、2024年12月の韓国・仁川公演を皮切りに、シンガポール、マニラ、バンコク、台北、香港、ジャカルタそして日本の合計13都市をまわるワールドツアーで、日本公演では2025年1月30日の東京・立川ステージガーデンからスタートした6都市12公演を行った。本稿では、2月23日昼公演のライブの模様をお届けする。
二枚貝をイメージした外観が特徴的なパシフィコ横浜は、横浜港を望む抜群のロケーションに建ち、この日は期待に胸を膨らませたONEDOOR(ファンの呼称)が各地から集結。ステージいっぱいに広がった大型スクリーンに映像が映し出され、「BOYNEXTDOOR」の文字がクローズアップされると、中央のスクリーンがオープンし、メンバーが登場。割れんばかりの歓声が会場に響き渡る。
「Earth, Wind & Fire (Japanese Ver.)」からライブの幕が上がった。アッパーで疾走感のある楽曲に合わせたメンバーとONEDOORの掛け合いも、1曲目からすでに息がぴったり。一体となって湧き上がる喜びで会場中が満たされていく。続いてダウナーなHIPHOPのビートが轟く「Dangerous」を繰り出し、スクリーンにはカメラのレンズに見立てた映像が赤や緑の光をフラッシュ。炎が噴き出す演出とともに、客席にテープが放たれた。
ここで「こんにちは、BOYNEXTDOORです」と挨拶。HYBE MUSIC GROUPレーベルであるKOZ ENTERTAINMENTから、ZICOプロデュースのもと2023年5月にデビューし、2024年7月に日本デビューを果たした彼ら。SUNGHO、RIWOO、JAEHYUN、TAESAN、LEEHAN、WOONHAKからなるBOYNEXTDOORは、日本でも数多くのメディア出演や『SUMMER SONIC 2024』などの音楽フェスやイベントにも出演するなど、以降の人気は周知の通りだ。

JAEHYUNは「こんな寒いなかでも僕たちに会いにきてくださって」と感謝の言葉を口にし、TAESANは「横浜が日本公演最後の土地ですが、最初と同じくらい最後も大事だと思います」と話す。SUNGHOは「世界中のみなさんの心をノックするという意味です」とツアータイトルに込めた思いを明かした。この『KNOCK ON』公演は今回のVol.1に続いて、Vol.2、3と今後もレベルアップし続けていくそうだ。

続いてフォーメーションもきれいで楽しい「But I Like You」、チアフルなムードいっぱいの「l i f e i s c o o l」、グルーヴも心地好い「OUR」を披露。大型スクリーンに“ONEDOORを探す”メンバーの映像が映し出され、彼らは部屋の引き出しから鳴るテレフォンコールに導かれていく。その後の「Call Me」では、「Lalala」と歌う声とともに揺れるペンライトの光の波が幻想的だった。次にRIWOOのアカペラが堪能できる「20」へ。さらに場内をうっとりとさせるBOYNEXTDOORなのだった。

MCでは、「横浜では何がおすすめか」という話題に。「水族館」「アンパンマン(ミュージアム)」などさまざまな声が飛び交い、交流も盛んで、LEEHANは「みんなで旅行に行こう」と提案。日本でも活動を広げるにあたり、日本語を勉強して日本語でクロストークする彼らの一生懸命さも伝わってくる。こういう場では、何かとマンネ(最年少メンバー)のWOONHAKがコミカルな場面を誘い、会場からは「かわいい!」という声も。うっとりさせたり、笑わせたり。歌とダンスはもちろんのこと、個性豊かな6人のキャラクターも光る。

そして「今日だけI LOVE YOU (Japanese Ver.)」へ。今年1月にリリースされた1stデジタルシングル「IF I SAY, I LOVE YOU」は、YouTube人気急上昇動画の音楽カテゴリーで1位、日本をはじめインドネシアやタイなど12の国と地域の「iTunesトップソングチャート」にランクイン、「Billboard Japan Hot Shot Songs」1位や、韓国のApple Music「デイリートップ100」で37日連続1位を獲得した。

グローバルにホットになった状態で、同曲は1月31日にこの日本語バージョンがリリースされ、同日に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演するなど、2025年も活躍するなかでの生のライブパフォーマンスとあって、オーディエンスのボルテージは最高潮に。キャッチーなサウンドとダンス、掛け声も楽しい楽曲だ。いわゆる失恋ソングではあるが、〈ギター〉〈洗濯機〉〈転生〉と散りばめられた、彼ららしさと日常や今時っぽさが融合した歌詞の吸引力がすごい。特にサビでは〈今日だけ I love you、愛してる、サランヘ〉と、英語、日本語、韓国語がサラッと歌われているものの、間違いなく頭から離れないキラーフレーズだ。

続いて、公式キャラクターであるプネクドのパペットを持って「ABCDLOVE」を歌い、「Amnesia」で客席降り。間近にメンバーを見られるとあって、客席は興奮のるつぼと化す。次に日本デビューシングル『AND,』に収録されていた日本オリジナル曲「GOOD DAY」など、緩急のある色とりどりのナンバーを展開していく。気づくと本編のラストとなる、3rd EP『19.99』の収録曲「SKIT」「Nice Guy」を立て続けに披露して本編は終了した。