Mrs. GREEN APPLE 大森元貴、NiziU・乃木坂46との共演で見せた人間性 優しく寄り添い、導く歌

 1月22日、『THE FIRST TAKE』公式YouTubeでNiziUの「AlwayS」が公開され、本楽曲の作詞/作曲/プロデュースを手掛けたMrs. GREEN APPLEの大森元貴(Vo/Gt)がゲストアーティストとして出演した。

NiziU - AlwayS with Motoki Ohmori (from Mrs. GREEN APPLE) / THE FIRST TAKE

 本コラボでは、美しい歌声に心動かされるのはもちろんのこと、大森のNiziUへの接し方にも注目が集まった。たとえば、冒頭から緊張している様子だったNiziUに対し、大森は歌唱前に「緊張する?」と声をかけたり、一緒に「We NiziU!」という挨拶をしてほしいとお願いされた際には、少し照れた表情で「おい、マジかよ……!」と驚いて笑いを誘っていたりと、緊張をほぐすような言動で場を盛り上げていた。

 歌唱中には、NiziUの歌声に優しく伴走するようなハーモニーで楽曲にさらなる厚みを加え、音楽面からも安心感を与えていたように思う。また、ラストのサビでは、〈濁った水だって ほら〉から〈見落とした空にはさ〉までコーラスを入れつつ、最後の〈いつも虹がある〉は歌わずに、NiziUの9人だけの声を聴かせるという心遣いも見られた。

 驚くべきは、大森がMrs. GREEN APPLEで歌っているときのような存在感をほとんど消していたことだ。歌唱においてはあくまでも主役であるNiziUを引き立て、歌い終わった後には「上手に歌えたんじゃない!?」「素敵素敵。ありがとう、お邪魔しました」と明るく話しかける。このように、終始先輩として寄り添う姿と、物腰柔らかな人柄が印象的だったのではないだろうか。

 2組のコラボといえば、2024年4月にKアリーナ横浜で開催されたテレビ朝日主催の音楽イベント『The Performance』で対バンライブを実施した際、Mrs. GREEN APPLEがMIIHI、RIKU、NINAとともに「点描の唄」を披露したことが話題となった。これが、「AlwayS」提供のきっかけとなっている。そうした背景も踏まえ、『THE FIRST TAKE』であらためて大森とのコラボを聴くと、昨年の対バンを起点にNiziUメンバーの歌唱の特徴や強みを知った大森にしか提供できない楽曲に仕上がっていることが、身に染みて感じられる。NiziUはダンス&ボーカルの側面が強く、パフォーマンスにも定評があるが、今回完全ボーカルメインのバラード曲を披露したことが功を奏し、新たな層にも彼女たちの魅力が広く伝わっているようだ。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる