櫻坂46 森田ひかる、原点回帰のセンター起用 グループ改名後5周年を迎える今、彼女に求められる役割とは?

 1月19日深夜に放送された『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系/以下、『そこさく』)で、櫻坂46が2月19日にリリースする11thシングル『UDAGAWA GENERATION』のフォーメーションが発表された。

 節目の10作目となった前作『I want tomorrow to come』から、約4カ月ぶりにリリースされる今回のシングル。第一期の上村莉菜と齋藤冬優花が『I want tomorrow to come』の活動をもって卒業し、小池美波も『UDAGAWA GENERATION』の活動をもって卒業することを発表しており、このシングルはひとつの区切りと言える。今作で村井優が選抜復帰、石森璃花が初めて選抜入りを果たすなど、三期生の存在感が大きくなっていることを感じさせた。

 今作でセンターに選ばれたのは、森田ひかる。9thシングル表題曲「自業自得」、10thシングル表題曲「I want tomorrow to come」で三期生の山下瞳月が連続でセンターを務めていたことを踏まえると、今後しばらくは三期生の中からセンターが選ばれる可能性もあったが、昨年の最初のリリースとなった8thシングル表題曲「何歳の頃に戻りたいのか?」でセンターを務めた山﨑天と同様に、今年最初のシングルも経験と実力ともに豊富な“二期生”がその役目を任された。

櫻坂46 『Nobody's fault』

 今作で興味深いのは、1stシングル『Nobody's fault』、2ndシングル『BAN』のカップリング曲でそれぞれセンターを務めた藤吉夏鈴、山﨑がフロントメンバーを据えた、いわば原点回帰の体をなしていることだ。8thシングル表題曲「何歳の頃に戻りたいのか?」でもこの3人がフロントに立っていたが、この3人が揃うのは“ここぞ”というタイミングでもある。森田は『そこさく』のインタビューで「前作10枚目シングルという節目を越えて、また新たな1歩目として、たくさんの方にたくさんの愛をお伝えして、たくさんの愛をいただけるようなシングルを作れたらいいなと思います」と“新たな作品”であることを強調している。

櫻坂46 『BAN』

 これまで1stシングル『Nobody's fault』、2ndシングル『BAN』、7thシングル『承認欲求』でシングル表題曲のセンターを務めてきた森田。前回センターを務めた『承認欲求』以降の1年を振り返ると、東京ドーム公演を含む『4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?-』や『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』といった活動に加えて、海外進出も顕著となった。三期生がグループの内外へと活動の範囲を広げていけているのは、一、二期生が積み上げてきた土台があってこそ。森田は昨年末に放送された『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)でも、『紅白』というステージで初めてセンターとして立つ山下をそばで支えながら、先輩としても一回り大きくなった姿を見せていた。

 『SWITCH』Vol.42』(スイッチ・パブリッシング)で森田は「新しいセンターとしては二期生のほうが変わった感が出るし、視覚的にも変化がわかりやすく伝わるので、そういう理由もあるんだろうなと思っていました。だからこそ、どうにか新しい風を吹かせないといけないなって」と、欅坂46から櫻坂46への改名後に初めてセンターに選ばれた時の心境を振り返っていた。森田がセンターを務めた櫻坂46の初期は、まだグループとしてのカラーや雰囲気を、メンバーにもファンにも共有できていない状態だった。これからどうなっていくのか、誰もが固唾を呑む中で、櫻坂46のコンセプトを作る役割を担ってきたのがセンターの森田だった。

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