堺正章&Rockon Social Club、LUNA SEA、坂崎幸之助×吉田拓郎……ラジオが引き出すアーティストの新たな魅力

 1月29日、堺正章とRockon Social Clubが『オールナイトニッポンGOLD』(以下番組、すべてニッポン放送)でパーソナリティを務めた。男闘呼組のメンバーを中心とし、元JUN SKY WALKER(S)のベーシスト・寺岡呼人のプロデュースによるバンド・Rockon Social Clubと、ザ・スパイダースのメンバーで歌手でもある堺によるコラボレーション曲「プンスカピン!」が配信リリースされた記念すべきタイミングでの『オールナイトニッポンGOLD』への登場である。120分間の生放送で、今回のコラボレーションの経緯やコラボ楽曲初披露の裏話などが語られた。堺らの軽妙な語り口はもちろん、熟練のアーティストとしての存在感も感じさせる放送であり、キャリアアーティストのラジオ番組の魅力が詰め込まれた放送となった。

堺正章&Rockon Social Club「プンスカピン!」Music Video

 堺とRockon Social Clubをはじめ、『オールナイトニッポンGOLD』にはキャリアを重ねたアーティストたちが次々とパーソナリティとして登場し、ラジオファンのみならず音楽ファンにとっても見逃せないプログラムを届けてくれている。本稿では、その中から特に印象的な放送をいくつか振り返ろう。

 キャリアーティストの『オールナイトニッポンGOLD』登場と聞いて真っ先に思い出されるのが、昨年12月13日に放送された、LUNA SEAのメンバーであるSUGIZO、INORAN、Jの3人による『LUNA SEAのオールナイトニッポンGOLD』。LUNA SEAは2019年以来、実に約5年ぶりの『オールナイトニッポン』出演だ。直近、LUNA SEAは結成35周年を記念し『ERA TO ERA』と題したツアーを開催。バンド史上最大規模のこのツアーでは、2000年の活動休止以前に発表されたアルバムを現代に再現するというコンセプトで複数のセットリストを準備し、40本以上もの公演を行った。この『ERA TO ERA』ツアーを振り返る中で、長いスケジュールでありながら新鮮さを失うことなく最後まで緊張感を保ち続けることができたとメンバーが口を揃えて語っていたことが印象的である。特にSUGIZOは「自分たちの過去を誇りに思えた」「それぞれの時代に魂をかけてきたんだなということをあらためて感じた」と感慨深くツアーを振り返り、「20歳の時の自分が目の前にいたらハグしたいと思った」とコメントすると、メンバーからも共感の声が上がっていた。

LUNA SEA / 2025.2.23 東京ドーム公演 開催決定!

 2025年2月には『LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR ERA TO ERA -THE FINAL EPISODE- LUNATIC TOKYO 2025 -黒服限定GIG-』と銘打った、東京ドームでのファイナルライブが控えている。その前日にはGLAYとの対バンイベントも予定されており、GLAYとの思い出やグランドファイナルにかける思いがメンバーの口から語られる貴重な放送でもあった。同回のメッセージテーマは、「私とLUNA SEA」。深夜の放送にもかかわらず若い世代から往年のファンまで幅広い年代から多くのメッセージが届き、SLAVE(LUNA SEAファンの呼称)の層の厚さと熱量の高さを実感させられる放送となった。

 
 
 
 
 
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