SixTONES、『GOLD』で首位獲得 グループの進化と広がり、激動を詰め込んだ挑戦のアルバム
CD Chart Focus
参考:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2025-01-27/
1月27日付(1月21日発表)のオリコン週間アルバムランキングによると、SixTONESの『GOLD』が推定売上枚数422,041枚で1位を記録。その後、白上フブキの『FBKINGDOM “Blessing”』が23,938枚で2位、MISAMOの『HAUTE COUTURE』が21,512枚で3位と続いた。
今回取り上げるのは、1位を獲得したSixTONESの5作目となるアルバム『GOLD』。SixTONESはこれで1stアルバムから5作連続での1位を達成。今作はグループのその勢いを音からも感じられる。
まず、1曲目の「Golden」で映画が始まるようなドラマチックな幕開けを見せると、次の「THE BALLERS」で〈拳かざせ/俺らが最強〉とメンバーたちが“俺様感”を漂わせながら高らかに歌い叫ぶ。曲中では〈どんどん進め ど頭から行け〉と積極的な姿勢を誇示。昨年7月にリリースした両A面シングル曲の「GONG」を挟んで、さらに血気盛んな4曲目「PUNK STAR」へと繋いでいく。とにかく序盤はエネルギーに満ちていて、サウンドもパワフルかつ重厚。〈目指す場所は No.1〉〈上に上に目指せあのリング〉〈トロフィー〉といったワードが歌詞の随所に見られる、スポーツアンセムとしても機能しそうな楽曲で畳み掛ける。聴き手を煽るようなフレーズも多く、ライブで盛り上がること間違いなしのスタートだ。
中盤に入ると外部アーティストから提供された楽曲によって、曲世界が徐々に広がっていく。湘南乃風が提供した「Fiesta」は真夏の浜辺で聴きたくなるようなラテン調のパーティーチューン。何度も繰り返す〈燃え上がれ!!〉のパンチラインが効いている。新進気鋭のバンド・Kroiが提供した「Underline」も聴きどころの多いサウンド。キーボードやブラスセクション、カッティングギターなど、演奏陣のファンキーな絡み合いに自然と体が動かされる。生音の響きが心地よいシングル曲「音色」は言わずもがな、小洒落たビートの「BORDERLESS」でスタイリッシュな一面を覗かせれば、マキシマム ザ ホルモンのマキシマムザ亮君が提供した「恋のバタリアン」は途中でヘヴィな世界へと突入する大胆な展開に驚かされる。こうした中盤の充実ぶりは過去作と比べても随一ではないだろうか。