SixTONES、2024年は俳優業で飛躍 ドラマ、舞台、映画……それぞれの活動がグループに還元
2024年のSixTONESは、グループ活動はもちろんのこと、個人の俳優としての勢いも凄まじかった。
まずは、ドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)に出演したジェシー。彼が演じている若手弁護士の杉浦義弘は、破天荒な主人公・神波亮子に、とにかく振り回されまくっている。どちらかといえば寡黙なキャラクターである杉浦は、バラエティ番組などで見せるジェシーの姿とは正反対。そのため、「こんな表情もできるんだ!」と放送のたびに驚かされている。今年のジェシーは、『新空港占拠』(日本テレビ系)で演じた鼠(新見大河)のように、陰と陽に振り分けると“陰”に属するようなキャラクターに扮することが多かったが、来年は『最初はパー』(テレビ朝日系)の利根川豪太のように、本来のジェシーの性格と似たキャラクターを演じている姿も見たい。
京本大我は、ミュージカル『モーツァルト!』で、記念すべき帝国劇場初主演を飾った(古川雄大とのWキャスト)。ミュージカル俳優としての才能を開花させるきっかけともなった『エリザベート』以来の帝劇カムバックということもあり、「重みを知っているからこそ感じるプレッシャーと、逆に噛み締められる想いがあります」(※1)と語っていた京本。最後まで、“攻め”の姿勢を忘れずに、最後までヴォルフガング・モーツァルトを演じきっていた。京本といえば、舞台の印象が強いが、今年はドラマ『お迎え渋谷くん』(カンテレ・フジテレビ系)、映画『言えない秘密』と映像作品でも主演を務め、存在感を発揮していた。
そして、デビュー以前より俳優業での活躍が目立つ松村北斗は、今年も躍進が止まらなかった。まずは、上白石萌音とW主演を務めた映画『夜明けのすべて』が、『第74回ベルリン国際映画祭』フォーラム部門に出品されるなど、高い評価を得ていたのが印象深い。もちろん、国外からも好評を博していたのは作品そのものの素晴らしさもあるが、松村の表現力も理由のひとつにあっただろう。また、ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)など、出演する作品と役柄が松村本人にどことなくフィットする作品が多く、「松村が出演しているドラマなら間違いない」と信頼される俳優のひとりになってきている印象もある。来年放送のドラマ『アンサンブル』(日本テレビ系)も楽しみだ。