草彅剛はなぜ“いい人”でいられるのか? 『トークィーンズ』出演で浮き彫りになったこと

草彅剛の発想の変換、イメージギャップも「どうでもいいと思っています」

 そういったことのすべてが集約されていたのが、主演映画『碁盤斬り』にちなんで「濡れ衣を着せられた過去」「誤解された過去」について草彅が語った番組後半だ。

 草彅の“いい人”もそうだが、芸能人はいろんなイメージづけをされる。それは時に、本人が思ってもいない見られ方をされることも。草彅はそれについて「常に俺らの仕事ってそうじゃないですか。見る人の気持ちって自分でコントロールできないじゃないですか。だからどうでもいいと思っています」とした。ただそれは決して投げやりな考え方ではなく、「勘違いされて好きになってもらえるかもしれないから」と、捉え方次第でなんでもポジティブな方向へ変えることができるというのだ。

 いとうあさこが「浅田真央さんに似ていると言われたことがあって。そうしたら自分で言ったわけじゃないのに『似てない』『(動きを)寄せにいってる』とか言われて」という旨を話した時も、草彅は「芸人としてはおいしいじゃないですか」と前向き受け止めることをすすめ、若槻が中居正広の番組出演時にセット裏で待機して小さい声で喋っていたところ、中居から笑い声の大きさを注意されたと回想すれば、「若槻さん、“存在力”があるから。タレントとしてはめちゃめちゃいいじゃないですか」とも。まさに物事は自分自身の変換の仕方次第である。

 ただ、そんなアドバイスを聞いた若槻が「次、(中居に)怒られたら『剛さんが、大丈夫だって言ってました』って言います」と口にすると、草彅は「それはやめて」とピシャリ。そうやってなにかに巻き込まれないようにするのも、いかにも草彅らしいところだったのではないだろうか。

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