Mrs. GREEN APPLE、岡村和義、imase、NMIXX、Eve、岩田剛典……注目新譜6作をレビュー
NMIXX「DASH」
TWICE、ITZY、NiziUなどを擁するJYPエンターテインメントから2022年にデビューしたK-POP第4世代、7人組ガールズグループ・NMIXX。2ndミニアルバム『Fe3O4:BREAK』のリード曲「DASH」は、“もっとスピードを上げて、自分たちの道を全力で走り切りたい”という態度を表明したアッパーチューンに仕上がっている。異なるジャンルが“ミックス”されているのも、このグループの特徴。「DASH」ではファンキー&バウンシーなベースを軸にしたヒップホップトラックと、開放的なポップパンクを行き来しながら、刺激的なコントラストを生み出している。まったく真逆の音楽性をナチュラルにつないでるのはもちろん、メンバーによるボーカル、ラップの高いテクニックと表現力。ブラックとピンクを基調にした映像とメンバーの個性を打ち出したパフォーマンスが楽しめるMVも必見だ。(森)
Eve「pray」
ドラマ『院内警察』(フジテレビ系)主題歌としての書き下ろし。澤野弘之が作曲とプロデュース、Eveが作詞と歌唱を担当した。イントロでは、静かなトレモロの隣で鍵盤がゆっくり4拍を刻む。これを軸と思って聴き始め、譜割りがどうなっているのか大きく混乱した。1拍の中に細かい3連を感じ取り、ようやく美しいワルツなのだと納得。曲を引っ張るビートはないので、歌い回しの端々に潜むリズムを意識して聴きたい。一番、二番、そして最後にサビの繰り返し。構成自体はごくスタンダードだが、ドラマティックな盛り上がりを用意せず、間奏そのものを無音に近い空間として使う発想が実に大胆。歌い終わりと共にスッと消えゆく、うたかたの祈りのような一曲。(石井)
岩田剛典「Just You and Me」
3月6日発売の2ndアルバム『ARTLESS』から先行配信。作曲は以前から関わりがあるプロデューサー・Toru Ishikawaと、さらに若き音楽クリエイター・SILLY TEMBAの手による。ソウルのフィーリングを持つダンスナンバーで、爽やかさと明るさ、現代的なキレのよさ、先鋭的になりすぎない聴き心地など、かなりバランスの取れた一曲。ただ手堅い作りなのかと言えばそうでもなく、AメロからBメロのあと、駆け上がるビートと共に始まるサビは、タイトルをコールしたあとに四つ打ちのキックだけが用意される、というもの。メロではなくビートを主役にしてみせた数十秒のあと、ようやく本命サビと呼ぶべき歌唱に突入するのだ。なるほど、このタメ方はかなり面白い。(石井)
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