稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾、『【推しの子】』作者と相性抜群 新『ななにー』初回の盛り上がり

 稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾によるレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』からリニューアルした新番組『ななにー 地下ABEMA』(ABEMA※以下、『ななにー』)が11月5日、ついに初回放送を迎えた。当初、10月スタートを予定していた同番組。しかし、番組制作が10月までに間に合わず、10月29日に急遽『【ななにー特番】番組が間に合いませんでした。』が放送されるなど、開始前から自由な雰囲気が感じられた。

 まさに待望の初回がオンエアされたわけだが、放送開始早々なぜか画面は真っ暗に。それは、今回から始まった新企画「地下ラジオ」にちなんでのことだった。テレビであるにも関わらず顔出しNGゲストを招き、素顔を公開せずにトークを披露してもらうという「地下ラジオ」。その内容を3人を筆頭に、キャイ〜ン、みちょぱ(池田美優)、EXITのりんたろー。(兼近大樹は体調不良のため欠席)の『ななにー』ファミリーが、声とテロップだけで説明するというなんとも斬新な始まりに、『ななにー』の遊び心を改めて感じた。

 そんなテレビの常識にとらわれずに突き進む『ななにー』に参戦した顔出しNGゲストは、大人気マンガ『【推しの子】』の作者である赤坂アカ×横槍メンゴの2人だ。多くの人がご存知の通り、『【推しの子】』は芸能界を舞台にした物語であることから、トップアイドルとして長年活躍し続けてきた3人との相性は抜群。彼らならではのスタイルで、普段なかなか揃ってメディアに出演することのない2人の赤裸々トークを聞くことができた。

主人公・ゴローに「僕っぽいよね」とノリノリの稲垣

 『【推しの子】』を連載する前から友だちだったという赤坂と横槍。2人が、現在35歳で学年は1つ差だと明かすと、ほぼ同世代のりんたろー。と「SMAPの思い出ない人いない」「生活の一部」「共に育ったって感じがする」「いちばん人間が成長に対して影響を受ける時期にガッツリ見ている」と盛り上がる。稲垣も「この世代の方には、特に(ファンだと)言われることが多い」としみじみ。なかでも『世界に一つだけの花』(2002年)がリリースされた当時、小学生だった赤坂は〈NO.1にならなくてもいい〉という歌詞に「なに言ってんだ、NO.1目指してなんぼやろ!」と思っていたそうだが、最近になって「そう、そうだよな」と心に沁みているのだと熱意たっぷりに語るシーンも。

 そんな赤坂の素顔は、アクア(星野愛久愛海)の前世の姿・ゴロー(雨宮吾郎)に近いという話題に。すると、稲垣から「どうしても気になってしまうのが、主人公の名前がゴロー……ま、僕もゴロウなんですけど、どういった経緯でゴローに?」と質問がついて出ると、横槍から「ゴロウ顔だったから」という答えが。その言葉に「自分で言うのもアレですけど、ちょっと僕も少しはよぎってくれている?」と真相に迫る稲垣。もちろん、そこはSMAPで育った世代の2人のこと、「結構よぎったよね」「ゴロウと言えばだよね」と同意すると、「それ嬉しくない?」と言葉を弾ませるのだった。

 さらに「ゴロウと聞いて浮かぶのは、ゴロウちゃん」なんて言われて嬉しくなった稲垣は、作中にあるゴローのセリフ「美しいものを見ると健康に良い」を読み上げてポーズも真似してみせるサービスも。すると横槍からは「(ゴローに)ワイン飲ませよう」と、キャラクターを稲垣に寄せていく発言も飛び出した。そんなノリノリでキャラクタートークができるのも、稲垣が絶対的な“ゴロウ代表”であり、パブリックイメージが確立されているからこそだろう。

画と絵で話した、香取の“瞳に光る6角の星”エピソード

 続いて、画家としての顔を持ち合わせる香取は、自身の作品を踏まえてトークを展開していったのが印象的だった。その作品とは、“推し活”をテーマに描いた『週刊文春WOMAN』(vol.19/23年秋号)の表紙画だ。SMAPのメンバーカラーを用いているのだと説明していく香取。すると、赤坂が興奮気味にツッコんだのが、作品の中央に描かれた瞳の中の星だ。

 「そうなの。“推し活”で、今はもう『【推しの子】』だろ、と。『【推しの子】』を勉強して、いろんな目を見てできたのがコレなの」とインスピレーションを受けたこと。そして、星が「僕らにとって星って結構重要で。5人グループだから」とSMAPを象徴する重要な記号でもあることが明かされた。さらに、「(星の角が)6本になってるのね。1本足してあって。もともと6人だったから。“だから(角が)6個の星にしたんだ”って、SNSを見て。自分では気づいてなくて……」と驚きのエピソードを披露。

 実際には『【推しの子】』の星野アイの瞳に光る星の角が6個であることを受けて描いたため、「そんなつもりない」と笑いを誘う香取。だが、横槍も思わず「『【推しの子】』の星もそういうことにしよう」なんて言ってしまうほど、グッとくるストーリーが繋がってしまうところもまたスターならではなのかもしれない。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる