草彅剛、朝ドラ『ブギウギ』から舞台まで 100の質問で浮かび上がる“自分”の輪郭が明確化した今のモード
草彅剛がYouTubeチャンネル『ユーチューバー 草彅チャンネル』を約2週間ぶりに更新。「【新しい今、思うこと】#草彅剛 100の質問 -2023年ver.-」というタイトル通り、100個の質問に答えた。
この10月より、草彅は『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)、『草彅やすともの うさぎとかめ』(読売テレビ)などのレギュラー番組に加えて、連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合)もスタート。
さらに、11月11日には土曜プレミアム『世にも奇妙な物語'23 秋の特別編』(フジテレビ系)への出演、12月9日からは主演舞台『シラの恋文』の上演、12月16日・23日には主演ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(NHK総合・BS4K)のオンエアが控えているという活躍っぷりだ。
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そんな多忙な日々を過ごす草彅は、YouTube撮影も「久しぶり」だとリラックスした表情で視聴者に語りかけた。バラエティモードでもお芝居モードでもないラフなスタイルで、草彅自身についてたっぷりと聞く。そんなYouTubeだからこそできるコンテンツが、このタイミングで届けられるのも嬉しい限りだ。
実はこれまでも草彅は定期的に100の質問動画をアップしてきた。毎回迷いなく即答していくのが小気味よく、今回も「今日この企画をやると聞いてどう思いましたか?」の質問に「大変だなあ」なんて率直な回答をして笑いを誘う。また「(愛犬の)クルミちゃんの好きなところは?」に「ツンデレなところ」と以前の100の質問動画と同じ答えが聞けるのも、変わらない魅力を感じられる場面だ。
「芸能人になってよかったことは?」に「トイレを貸してもらえるところ」となんともほのぼのとした答えが出てくるのも面白い。また興味深かったのが「自分のお店をするなら何のお店がいい?」という質問に「ナッツ屋」と答えていたところだ。「最近好きなのは殻付きのカシューナッツ」と“健康つよぽん”の異名を持つ草彅らしいセレクトといったところ。
そうして軽やかに進んでいくなかで、時折ハッとさせられる言葉が出てくるのも、この『100の質問』動画の魅力だ。特に今回の動画では「自分」というキーワードが多く聞こえてきた印象が強く残った。「舞台の魅力は?」と問われ「メンタルもフィジカルも自分と向き合えること」と答える。およそ2時間の作品を、ひと月かけて演じ続ける。上演期間中は、多くの観客が集まる劇場に、毎日のように定時に立つ。同じように演じていても、すべてがまったく同じとはいかない。そこに「物語がある」と語り、「自分と向き合える時間が幸せだなと思う」と続けた。
さらに「この人には負けたくないという人はいる?」の質問にも「自分ですね」と答えていた。そして、「生まれ変わったら何になりたい?」という問いかけにも「何に生まれ変わっても、自分らしく生きられたらいい」という名言が飛び出す。この言葉が出たのも、「今の人生はすごく幸せだから」だという。
「自分らしく生きれていれば何でもいい。そういうふうに生きられなかった人もいると思うんですよ、今でも。それがいちばん酷というか辛いので」――そう感じているのも、もしかしたら多くの作品を通じて、そうした人生を演じ(生き)てきたからかもしれない。