SixTONES 松村北斗・ジェシー・森本慎太郎、ソロ曲で開花するシンガーとしての才能 豪華アーティストとのコラボが与える影響
8月30日、SixTONESの11枚目のシングル『CREAK』がリリースされた。今回のシングルの初回盤A、初回盤Bには、メンバーのソロ楽曲が収録されている。これまでユニット楽曲はいくつかあったが、各メンバーのソロ楽曲が収録されたのはデビュー4年目にして今回が初めて。デビュー以来、一人ひとりがシンガーとして大きな成長を重ね続けてきた経緯もあり、今回このタイミングで、それぞれの個性がより浮き彫りになるソロ楽曲が制作されることに歓喜したファンは多かったはず。筆者もその一人で、リリースが発表された時から各々が培ってきた“六者六様”とも呼ぶべき表現力を6通りの形で堪能できることを楽しみにしていたし、それぞれのが秘めていたポテンシャルが爆発するだろうと確信していた。
一言でソロ楽曲と言っても、その成り立ちには大きく3種類ある。7月8日、SixTONESのX(旧Twitter)アカウントで、あるアンケート結果を示す円グラフが投稿された。後から発覚するのだが、これはメンバー6人に対するソロ楽曲の制作に関するアンケートで、「誰かに自分という人間を解釈してもらいたい」「自分の思い描くものを形にして欲しい」「0からの自分の表現を追求してみたい」という3種類の回答があった。2つ目の「自分の思い描くものを形にして欲しい」は、髙地優吾のリクエストにより日本語ラップ調のナンバーになっているソロ楽曲「MUSIC IN ME」、田中樹自身もラップの作詞に参加したソロ楽曲「Sorry」を指し、3つ目の「0からの自分の表現を追求してみたい」は、京本大我自ら作詞作曲を担当したソロ楽曲「We can't go back」を指す。そして1つ目の「誰かに自分という人間を解釈してもらいたい」は、アーティストからの楽曲提供を指す。松村北斗のソロ楽曲「ガラス花」はアイナ・ジ・エンド、ジェシーのソロ楽曲「Never Ending Love」は堂本剛、森本慎太郎のソロ楽曲「Love is…」は平井大が書き下ろしたもの。筆者は以前、各音源を聴く前のタイミングで、松村、ジェシー、森本のソロ曲について、それぞれのメンバーと名だたる制作陣の相性を考察する記事を執筆した。今回はその答え合わせとして、音源を聴いた上で各曲の魅力について深ぼっていく。