LDHからは異例の3組　SixTONES＆Snow Man、THE SUPER FRUIT＆世が世なら!!!……同時デビューの強み

　8月23日にLDHからKID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ、WOLF HOWL HARMONYの3組が同時デビューを果たした。彼らは約1年半にわたって開催されたLDH史上最大のオーディション『iCON Z 〜Dreams For Children〜』に参加したメンバーで構成されており、それぞれ強みの違う3組だ。

　KID PHENOMENONは全員がマイクを持つ7人組で、平均年齢は17歳。若さゆえの勢いやパワーのあるグループだ。そしてTHE JET BOY BANGERZは10人組のダンス＆ボーカルグループ、WOLF HOWL HARMONYは4人組のボーカル＆ラップグループ。この2組にはもともとDEEP SQUADとして活動中のメンバーや、ダンスのプロリーグ・D.LEAGUEで活躍しているメンバーも参加しており、高い歌唱力やパフォーマンス力を武器とする。個性豊かな3組がLDH初の同時デビュー。本稿では、同時デビューにはどんな強みがあるのかを探っていきたい。

　同時デビューと聞いて、最初に浮かぶのはやはりSixTONESとSnow Manだろう。この2組はデビューシングルに双方の曲を収録する形でデビューを果たし、CDの初週売上は驚異の132万枚を記録した。このような形態でのリリースの場合、CD売上においてより大きな数字を残せる可能性が高いのもひとつの強みと言えるだろう。

　また、つばさ男子プロダクションのTHE SUPER FRUITと世が世なら!!!も同時デビューをしたグループとして挙げられる。この2組は結成も同時だったためファンには“スパ世が”の愛称で呼ばれ、合同でのライブやイベントも多くある。そうなると、どちらかのグループを目当てにライブを観に行ってもう片方のグループも好きになるということが少なくないだろう。また、共演する機会が多ければお互いのSNSに登場することも多くなる。集合写真だけでなく、TikTokの投稿などもどちらかのアカウントでバズったり話題になったりすると、自然ともう一つのグループを知ることになるだろう。

　KID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ、WOLF HOWL HARMONYも、デビューしてすぐに3グループ合同デビュー記念お披露目会と称し、『-iCON Z 夢者修行- Special』が開催された。当日会場には3組を一目見ようと朝からたくさんのファンが駆けつけた。他のグループを気になってはいるが単独イベントに行くのは躊躇っているような場合も、今好きなグループとの合同イベントなら観に行きやすいという利点もあるのだろう。合同イベントでお互いに与えるアドバンテージは大きいはずだ。