INI、BE:FIRST、Travis Japan……なぜアウェイで輝く?  ファン以外も惹きつけるパフォーマンスへの自信と誇り

 様々なボーイズグループが群雄割拠の昨今。特に勢いのある若手グループとして名を馳せるINI、BE:FIRST、Travis Japanの3組は、ファンを虜にさせ続けるだけでなく、アウェイの場でも人を惹きつける実力を持つ。音楽フェスや海外でのイベントなど、観客が自分のファンだけではないライブに多く出演する彼らの魅力を探っていきたい。

[INI BEHIND] 福岡PayPayドーム 始球式&パフォーマンス⚾️

 今月結成2周年を迎えたINIは、この数カ月だけでも『めざましテレビ30周年フェス』や『TOKYO FM LIVE INCLUSION 2023』など他のアーティストと合同のイベントに多く出演してきた。また、プロ野球の試合で池﨑理人が始球式を務めるとともに全員でフィールドでパフォーマンスをするなど、彼らは歌って踊る場所を選ばない。昨年9月に出演した音楽フェス『WANIMA PRESENTS 1CHANCE FESTIVAL 2022』ではWANIMAが楽曲提供をした「HERO」を歌い上げ、グループのファンのみならず、多くの音楽ファンが見守る中、灼熱の会場をさらに熱く盛り上げた。どのイベントでも欠かさず行う「Log in to us!」という恒例の挨拶や退場時に全員揃えて頭を下げる姿からは、どんなに人気が出ても忘れることのない謙虚さと、与えられた機会への感謝が滲み出ている。そんな彼らがパフォーマンス時に放つエネルギーは、見る者を圧倒させる上に、モニターカメラへのアピールも難なくこなし、ビジュアルでも幅広い観客を湧かせている。会場全体を盛り上げ、ステージをまんべんなく走り回り、端から端まで臆せず煽る様子は、地道に積み重ねてきたライブ経験が自信に繋がっている証だと言えるだろう。

BE:FIRST / Shining One -SUPERSONIC 2021@ZOZO MARINE STADIUM-

 デビュー前から『SUPERSONIC 2021』でオープニングアクトを務めるなど、音楽フェスでのパフォーマンスが度々話題になるBE:FIRSTは今年の夏も『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』、『SUMMER SONIC 2023』といった、大型フェスへの出演を掴み取った。楽曲をリリースする度にタイアップやTikTokでのダンスチャレンジが話題になる彼らの楽曲はどれもキャッチーで、ファン以外の観客にとっても聴き覚えがあるものばかり。初見だとしても、盛り上がりやすく、ある意味でフェス向きのアーティストと言えるだろう。また、それぞれ個性的な歌声を持つ7人はライブでのアレンジも積極的で、会場の誰よりも“音を楽しむ”という言葉がこの上なく似合うように感じる。そして安定した歌声とともに繰り出されるキレのあるダンスからは、彼らのパフォーマンスに賭ける思いや準備に費やしてきた時間とこだわりが感じられ、自然と観客の記憶に残るのだ。歌もダンスも高いクオリティを保ち続ける彼らのステージ上での堂々とした姿は、自分たちのパフォーマンスへの誇りと自信が表れている。

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