THE ALFEEの名曲はこれだ! 「星空のディスタンス」「メリーアン」「SWEAT & TEARS」……ライブを楽しむ上での重要曲10選

THE ALFEEの名曲10選

「Pride」(1998年)

 『One Night Summer Dream 2012 We Get Requests!』のためのオフィシャルサイトによるアンケートでは桜井賢ボーカル曲で第1位を獲得したTHE ALFEE珠玉のバラードナンバー。(ちなみに高見沢ボーカル曲第1位は「SWEAT & TEARS」)。17枚目のアルバム『Nouvelle Vague』に収録。移り変わる季節を通して思い出される叶わなかった夢や実らなかった恋、しかし今を生きる誇りを捨てず信じた道をいけというメッセージ性の高い文学的な歌詞がとにかく素晴らしい。坂崎の柔らかなアコースティックギターの音、桜井の高い歌唱力、そして3人のハーモニーが美しい。ライブではメンバー3人がマイクを使わずに生声で歌って終わるバージョンがあり、毎回大きな感動を生んでいる。

「ROCKDOM -風に吹かれて-」(1986年)

 学生運動が盛んだった1960年代後半をテーマにした、ノスタルジーを感じさせる高見沢のボーカルが印象的なミディアムナンバー。未来を夢見て闘っていた輝かしい時代を忘れないでというメッセージが込められた熱い歌詞が印象的。1986年の10万人を集めたコンサート「THE ALFEE 1986 8.3 SWEAT & TEARS TOKYO BAY-AREA」で初めて披露したにも関わらず、観客が大合唱したというエピソードを持つ。その後もTHE ALFEEの夏のイベントを象徴する楽曲のひとつとして、たびたび演奏されている。

「鋼鉄の巨人」(1984年)

 アルバム『THE RENAISSANCE』の中の1曲で、曲のタイトル、オープニング、桜井と高見沢によるハイトーンのボーカルと、どこをとってもハードロック/ヘヴィメタル。曲の随所に散りばめられた3人のコーラスワーク、間奏にはアコースティックギターの音色が絶妙で「これぞTHE ALFEE流ハードロック」と言える。ライブではアコースティックバージョンで演奏されたこともある。

「ジェネレーション·ダイナマイト」(1983年)

 THE ALFEEの音楽性を語る上で、よくあげられるジャンルが「プログレッシブロック」と「ハードロック」。アルバム『ALFEE’S LAW』のオープニング曲で、桜井のハイトーンボーカル、ギターのハモリやライトハンド奏法と、「ハードロック」部分を担う、スピーディなナンバー。1983年の初の武道館公演『OVER DRIVE 1983 ALFEE FOR THE BRAND-NEW DECADE』では、入場者にこの曲のMV入りビデオテープが配布され、“ハードロックALFEE”の幕開けを感じさせた。金網フェンス、ハードな衣装、積み上げられたマーシャルアンプが印象的なこのMVでは坂崎はドラムスを披露している。曲の随所に散りばめられた3人のコーラスワークも必聴だ。

「鋼の騎士Q」(2023年)

 2023年5月17日リリースの、THE ALFEE通算72枚目となる「Never Say Die」とのダブルAサイドシングルで現在までの最新曲。オリコンチャートは2位を記録し、このシングルで連続57作トップ10入りの記録を作っている。フォークロアなイントロ、桜井の美声の音域を最大限に生かした素直なメロディ、ヴィンテージギターの柔らかな音色がマッチしたミディアムナンバー。『THE ALFEE 2023 Spring Genesis of New World 風の時代』では本編ラストに演奏され、この楽曲のライブ映えが実証された。コロナ禍に“ミュージシャンにとっての希望は新曲であり、現役でやり続けていることのひとつの証”だと気づいたという高見沢。新曲はいつでも、現役バンドを語る上での最重要曲だ。

 結成50年目に突入し、さまざまなメディアでの特集やイベントが予定され、新たなファンをつかむであろうTHE ALFEE。そして長年のファンもさまざまな思い出を胸に、この記念すべき周年のスタートを、威儀を正して迎えることだろう。貴重な映像、3人の今の思いを語るインタビューを交えた『The Day.~アーティストたちの特別なあの日~【THE ALFEE】』は、THE ALFEEとファンをつなぐ新たなきっかけのひとつとなるはずだ。

■番組情報
『The Day.~アーティストたちの特別なあの日~【THE ALFEE】』
8月24日(木)20:00〜23:00放送(日テレプラス)
番組情報はこちら
https://www.nitteleplus.com/program/theday_thealfee/

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