BE:FIRST&MAZZEL、フェスシーズンに向けてアクセル全開 会場全体を熱狂させた『INSPIRE TOKYO』レポ

BE:FIRST&MAZZEL、アクセル全開

 そして、イベントのトリを飾ったのはBE:FIRST。1曲目は「BF is...」。〈Show’s just getting started, coming up〉と1曲目にふさわしい歌詞をキレよく歌うMANATOの声が聞こえると客席のボルテージは急上昇。登場早々、ステージの端まで散らばって会場を煽る彼らにファンの腕もさらに上がっていった。2曲目の「Milli-Billi」ではSHUNTOの吐息に大歓声が上がり、続く「Boom Boom Back」とともに圧巻のダンスを披露した。

 その後のMCでは毎週土曜に放送されている彼らの冠ラジオ番組『Amazon Music MILLION BILLION』(J-WAVE)の話題を出し、「今日の帰り道に是非聴いて帰ってくれたら嬉しいなと思います!」と紹介した。MCが明けて「Don’t Wake Me Up」、「Brave Generation」と続く。SOTAの〈そっぽ向いたヘッドライト〉という歌詞でスポットライトに照らされる様子や〈シナリオ踏み付けろ〉という歌詞でRYOKIとRYUHEIがステージを踏みつける姿からこの曲に込められた想いが伝わってくるようだった。バンドサウンドで盛り上がった後は「Spin!」でキレキレのラップを披露し、「Move On」では、真っ赤な照明に浮かび上がる7人が怪しげで危険なかっこよさを見せつけた。

BE:FIRST
RYUHEI

 一気に雰囲気を変えたのは「Smile Again」。曲振りではJUNONが「皆には好きな人とか大切な人はいますか?」と問いかけ、ファンが揃ってステージにいるBE:FIRSTメンバーを指すという温かい場面も。嬉しそうにはにかむメンバーの笑顔はこの曲にぴったりで最高の後半戦のスタートとなった。春の陽気のような朗らかなムードはそのままに次に続いたのは「Message」。「Smile Again」で失ってしまった相手への想いを歌った後に〈もう二度と/離せやしない君を〉と歌うのがロマンチックで、彼らが楽曲で作り上げるストーリーを肌で感じられた時間だった。

  楽しい時間も終盤に近づき、爽やかに「Shining One」を披露。「今日は本当にありがとうございました!」「また必ず会いましょう!」というLEOの挨拶から始まった「Bye-Good-Bye」では別れの切なさを歌いながらもハツラツな笑顔でパフォーマンスする姿が濃く印象に残った。曲のクライマックスでは金テープが頭上を彩り、会場の誰もがこの曲で終わってしまうと考えていた時に流れたのは「Scream」。客席はこの日最後にして最高の盛り上がりを見せた。〈Scream it loud/壊れるくらい〉という歌詞の通り会場が壊れるくらいの歓声が上がったのも束の間、次に明転した時には7人はステージを降りているという驚きのエンディング。BE:FIRSTは今日も予想を良い意味で裏切るパフォーマンスでファンを虜にした。

MAZZEL

 様々なグループのファンが集まる今回のライブでトップバッターとトリを務め、会場を湧かせたMAZZELとBE:FIRST。本格的な夏にかけて彼らのフェスやライブ出演も増えていく。

※記事初出時、本文に誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます。(2023年7月21日10:30、リアルサウンド編集部)
誤:RANは「これがMAZZELです」と宣言した。
正:EIKIは「これがMAZZELです」と宣言した。

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