yonawo、ステージ上で提示した現時点での集大成と新しい姿 どんぐりず、Skaai、鈴木真海子も駆けつけた日比谷野音公演

yonawo、日比谷野音レポ

 そんな流れが少し変わったのは中盤のこと。2人組音楽グループ・どんぐりずがゲストとして登場し、本公演3日前にリリースされたばかりの新曲「Rhodes(feat.どんぐりず) Rhodes feat. どんぐりず」が披露された。今までのyonawoの楽曲にはないディープハウス風のナンバーで、会場は一転にぎやかなムードに。緑と青のライトが輝く様子もパーティー会場のようで、手を叩いたり、体を大きく揺らしたりと、観客は思い思いに演奏に体を委ねていた。

 また、この日のゲストはどんぐりず以外にも。初期の代表曲「ijo」やサックスのソロを交えてアレンジされた「Falling」などが続いた後、ステージにラッパーのSkaaiが登場。今年1月にリリースされた「Love(feat.Skaai) Love feat. Skaai」を披露し、客席から歓声があがった。

 ここまで来たら、と誰もが予感し始めたであろうところで、ゲストとして鈴木真海子(chelmico)もステージに登場。3組のコラボレーション曲「tokyo(feat.鈴木真海子,Skaai)」で本編を締めくくった。本公演は声出しもOKとのことで、サビでは荒谷がマイクを客席に向ける一幕も。〈働くWhy you Tokyo life/ねえ 今週 報酬は?〉〈Kiss me just like I do/阿呆みたいに 阿呆みたいに〉という大勢の歌声が、都心の夜に響き渡っていた。

 「皆さんのおかげで今日この舞台に立てて、音楽をやれています。ありがとうございます!」

 アンコールでは客席へ向けた感謝の言葉が述べられた後、「202」「蒲公英」の2曲を披露。これにて終幕かと思いきや、再びメンバーがステージに登場しダブルアンコールへ。「この日のためにつくった」という未発表の新曲「stay」が披露され、会場を沸かせた。

 また、公演日の3月18日は、バンドの現マネージャーとメンバーが初めて会った日でもあるのだという。そんな思い出も語られつつ、ラストは福岡にいる頃に制作されたという「矜羯羅がる」を4人のみで披露し、ステージは幕を閉じた。

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 新旧織り交ぜたセットリストや総勢10名の編成など、yonawoのこれまでの軌跡と新たな挑戦を同時に見られたライブだった。なかでも、どんぐりず、Skaai、鈴木真海子といったゲストを迎えての曲でがらっと雰囲気が変わるのが印象的で、さまざまなyonawoの側面を感じられた一夜だったと思う。そして、メンバー自身もまた、他のアーティストと一緒だからこそ生まれる化学反応を楽しんでいるようにも見えた。デビュー3周年を迎えたyonawoが、今後どんな歩みを見せてくれるのか楽しみだ。

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