かすこんねぅ、次々と夢を叶えていく行動力 初のオリジナル楽曲に込めた思いと多彩なクリエイティブの背景

かすこんねぅ、夢を実現するための行動力

 「あなたの心にずっきゅんばっきゅんどっきゅん こんこんちゅちゅちゅちゅちゅかすこんねぅですestablish!」のハイテンションな挨拶とトークで人気を博している、かすこんねぅ。YouTubeチャンネルの登録者数43万人を超える彼女は10月19日に初のオリジナル楽曲「可燃性細胞群」をリリースし、これまで以上に活動の幅を広げることとなった。そこで同楽曲についてはもちろん、かすこんねぅの音楽的ルーツや、今後の目指すべき姿などたっぷり話を聞いた。(高橋梓)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

新しいことを始められた楽しさを感じた

――オリジナル楽曲リリース、おめでとうございます。まずは、楽曲をリリースすることになった経緯から聞かせてください。

かすこんねぅ:正確に聞いたわけではないのですが、YouTubeでAdoさんの「ギラギラ」をカバーした動画を<LINE RECORDS>さんが観てくださったみたいなんですよね。それでお声掛けいただいて、すぐに「やります、やります!」ってお返事をしました。

――実際自分の楽曲をリリースしてみていかがですか?

かすこんねぅ:ずっとやりたいと思っていた夢のひとつなので、叶えられたことに感動しました。私はやりたいことをどんどん口に出すタイプなので、「え、本当に叶えてるやん」って周りからも言われるんですよ。(笑)。行動力も含めてすごいって言ってもらえて嬉しかったです。自分的にも新しいことを始められた楽しさをすごく感じました。前よりも今のほうがもっと楽しい。曲を出したことがきっかけで、活動の幅をもっと広げていけたら嬉しいですよね。そういう期待も感じています。

――そんなオリジナル曲「可燃性細胞群」、仕上がりをご自身でどう評価されていますか?

かすこんねぅ:制作途中でどんどんブラッシュアップしていったこともあって、自分が最初にイメージしていた通りの楽曲になったと思います。パワフルでかっこいい曲になったなと、とても満足しています。

――というと、始めの頃と完成形ではだいぶ楽曲の印象が変わったのでしょうか?

かすこんねぅ:そうですね。最初はもっと楽器が使われていて、バンド曲みたいな感じでした。完成形はピアノなど、バンド曲の系統とは違う楽器が使われているので、印象はガラッと変わったかもしれません。

――「視聴者さんの背中を押したい」という思いのもと作られた楽曲とのことですが、作詞の渡邊亜希子さんとはどのような打ち合わせをされましたか?

かすこんねぅ:今回、私自身の今までの経験や、いろんなことに挑戦していく上で周りから言ってもらったこと、自分がやりたいことを貫きたいという気持ちを歌にしました。私、普段から視聴者さんにたくさん相談をいただくんですね。「自分らしさが出せないんです」とか、「どうやったらかすこんねぅちゃんみたいに明るくなれますか?」とか。そういう相談をしてくれる子たちを勇気づけたかったし、活力になる歌を作りたかったんです。そのためには私らしい生き方を伝えるべきかなって。そういった思いをお話させていただいて、歌詞を作っていただきました。全体のイメージ像は最初の段階でしっかりすり合わせできていたので、その後は部分的にちょっとだけ直して完成でした。

――「かすこんねぅさんらしい生き方」は、歌詞のどんな部分に反映されているのでしょうか。

かすこんねぅ:2番にある〈奇跡待ちじゃ辛いな 創り出せば早いか〉っていう歌詞がめっちゃ好きなんですよね。私は、どんなことでも自分から掴み取るものだと思っていて。ただ待っているだけじゃダメだから、「何でもいいからとにかく行動、まずは行動!」っていうタイプなんです。自分のそういう部分がここの歌詞に表れていて、いいなと思っています。

――なるほど。他にもこだわりが詰まっていそうですね。

かすこんねぅ:「パッと聴いただけだとちょっとわかりにくい歌詞」っていうところは、こだわりかもしれません。全部直接的に言葉にしてわかりやすくするというよりも、何回か聴くことで「こういうことかな?」ってわかるような歌詞にしてもらいました。シンプルにその方がかっこいいかなって思っていたし(笑)、いろんな捉え方をしてほしかったんですよね。直接的すぎるとひとつの意味でしか捉えられないじゃないですか。でも、人によって捉え方が変わるようにしておくことで、いろいろ想像して感じてもらいたいな、と。

――余白を残した、と。サウンド面はいかがでしょうか。

かすこんねぅ:めちゃめちゃリクエストしました! 私はバンドすぎない、カジュアルすぎない曲が好きなので、そういったテイストでお願いしたくて。リズムについても「こっちのほうが良くないですか?」とか「こういう風に変えてほしいです」とかいろいろ伝えさせていただきましたね。あとは、サビを盛り上げたいからAメロ、Bメロの音量を全体的に下げてもらったり。他にも、ここに楽器を追加してほしいとか、この音をもう少し強く出したいとか、いっぱいリクエストしちゃいました。もともと音楽をやっていたこともあって、「こういう風に表現したい」というビジョンが明確にあったんですよね。

――こういったテイストの楽曲にしたのには理由があるのでしょうか。例えば、やろうと思えばバラード調の楽曲にメッセージを乗せることもできるのかな、と。

かすこんねぅ:たしかに。バラードもいいですよね。ただ、私の視聴者さんは「かすこんねぅ=元気」というイメージがあるはずなので、急にしっとり歌いだしたら「ん?」ってなっちゃうかなって(笑)。それに今回は前向きに「なんでもやってやるぜ」というガツガツ系の曲にしたかったので、リズミカルなテイストにしてもらいました。

【MV】可燃性細胞群 / かすこんねぅ

――さきほど、楽曲を作る根幹に視聴者さんから寄せられる相談があるとおっしゃっていましたが、具体的にはどんな内容が多いのですか?

かすこんねぅ:「家族の前では自分の本当のキャラを出せるのに、学校ではそのキャラが出せない」とか、「家の自分と外の自分にギャップがあって苦しい」とか、「家でのキャラを外でも出せたら友だちともっとうまくいくと思っているのに出せない」とか。そういったことに対して「どうすればいいですか?」という相談が多いですね。

――かすこんねぅさん自身は、自分のキャラクターで悩むことはないのでしょうか。

かすこんねぅ:それが、本当になくて(笑)。よく「YouTubeのあのテンションってキャラで作ってるんですか?」って聞かれるんですけど、あれを作ってたら多分長く続かないし、いつかしんどくなると思うんです。なので、本当にあれが素なんですよね。

――素を出すことに抵抗があったり、「どう見られるんだろう?」と思ったりもしないタイプですか?

かすこんねぅ:全然ないですね。「どう見られてもいいか!」みたいな感じでした。私のキャラ的に、ネタキャラというか。みんなを笑わせたいっていう感じなんで、下手なことしなければ叩かれないかな、みたいな(笑)。そこに対しての恐怖心はなかったです。

――そして、今回が初めてのレコーディングとのことですが、いかがでしたか。

かすこんねぅ:全部が初めてだったので、「経験値アップ!」って感じです。ただ、ボーカルディレクションで「もうちょっと意地悪な感じで歌ってみて」と言われた時は、「むずっ!」って思いました(笑)。ブリッジの〈一人残らずいつか生き終わるの〉の部分ですね。その直前は柔らかい感じで歌っているんですけど、この部分から歌い方というか、声のトーンを変えてみました。

――たしかにガラッと変わっていますね。他にも歌い方で意識したことはありますか。

かすこんねぅ:やっぱりサビは一番盛り上げたかったので、自分の出せる声を全部出した感じのエネルギッシュな歌い方にしました。他にも、こぶしや、ビブラートを入れてみたり、がなってみたり。逆にサビに入る前はあまり声を出しすぎないように、肩の力を抜いて歌っています。今回、歌い方も自分で考えさせてもらったんですよ。いろんなパターンで歌ってみて、自分なりに試行錯誤しながら考えました。なので、ディレクションしていただいた部分もほぼなかったです。(作曲の鈴木)Daichi(秀行)さんにも、「表現の部分はすごく良かった」って言っていただけたので嬉しかったです。

――歌詞やサウンド、歌い方だけでなく、ジャケ写のイラストにもかすこんねぅさんのクリエイティブが反映されていますね。

かすこんねぅ:はい。「物申したいです」みたいな弱くもない、いかつすぎもしない、絶妙な女の子を表現してくださいってリクエストしました。今回の曲は相談を送ってくれた視聴者さんみたいに本当の自分を今は出せていない子に贈る曲なので、心の中には軸を持っているような表情にしてもらいました。

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