三宅健、ラジオで振り返ったV6解散の日 ラストライブのセトリに込めた想いとは?

V6
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 V6の解散から1週間を迎えた、11月8日。三宅健がパーソナリティを務める『三宅健のラヂオ』(bayfm)の時間がやってきた。文章でも“V6の”と表記することが少なくなってしまったことに寂しさを覚えつつも、変わらず“V6の”楽曲が流れるこの番組にホッとさせられた。

 ラストコンサート後に生放送を行い、Instagramの開設から初めてのインスタライブ、そして井ノ原快彦と長野博のサプライズ登場と盛りだくさんだった前回。三宅は「バタバタだったなぁ」と笑いながら、改めて11月1日の様子を振り返ることとなった。

 もともと11月1日の生放送では、「初の6人出演が叶ったら面白いな」と思っていたという三宅。しかし、生放送が24時からだったため、森田剛がジャニーズ事務所から退所することを踏まえると実現は難しい、と判断。それを受けて井ノ原に相談したところ、即答で「行くよ」と言ってくれたそうだが、ライブ当日の“地獄の時間”(国分太一やKinKi KidsなどV6のコンサートを見にきたジャニーズメンバーが1人ずつ感想を言っていくハイプレッシャーな時間)が始まってしまい、井ノ原も途中退席するのは厳しいと感じていたようだ……。

 そうした背景が重なって、11月1日はやはり1人で生放送をするものだと腹をくくっていたという。それでも井ノ原から「健、1人で大丈夫か?」というメールが届き、生放送にしっかりと間に合う形で出演した井ノ原と長野。「まさか乱入してきたからびっくりしちゃったけど、嬉しかったな」と三宅のにこやかな声色に、聴いているこちらも頬が緩む。V6というグループが解散したとしても、彼らの中で育まれてきたものはなくなることはないし、これからもそれはゆるやかに繋がり続けていく。そんなことを言葉で話す以上に、行動で感じるることができたエピソードだった。

 また、なぜ解散の日を「11月1日にしたのか」という話題も実に興味深かった。スタッフたちの中では「12月31日の年末にテレビで最後を迎える」という案もあったそうだが、三宅は「悲しい日が増えるのが嫌だなって思ったの」とデビュー記念日である11月1日を提案。「1年、また1年経って“今日はデビュー日か……”、“今日は解散の日か……“って思うのが嫌だなって思ったのね。2021年の11月1日は解散する日でもあるけど、僕たちの26周年を迎える日でもあるから、悲しいだけじゃないっていうか。そういうふうにしたくて」と続けた。

 確かに、これまで惜しまれつつも解散した様々なグループのファンたちが、その後も変わらずにデビュー記念日を祝う姿が見受けられた。解散だけを思い出す日を新たに作るのではなく、デビュー記念日をお祝いしながら愛を語らう日になれば……。そんなファンへの細部にまで渡る心遣いが、「やはり三宅健」と言わずにいられない。

 V6は、解散を「STEP」と表現した。それは、森田が名付けたと言われるラストアルバムのタイトルであるだけでなく、ラストコンサートのセットリストにも込められた想いだ。「ファンの子たちの悲しみを煽ることはしたくないっていうのが、みんなの意見にあって」と、明るい楽曲で終わりたいと考えていたという三宅。そして「僕らが26年間、踏み続けてきたステップをみんなで踏みながら楽しく明るく終わるのがいいなぁと思ってたから」「僕らのステップアップとかって意味も(込めて)」と、最後のアンコールで歌われたのが「95 groove」だった。

 〈雑多な夜を追い越して サンライズ浴びるカーテン〉と歌われるこの曲を改めて聴いていると、三宅が「いつもみたいにコンサートが終わったらそれぞれの日常に戻っていくっていう」風景を望んでいたのだと伝わってくる。いつものコンサートも最終日になれば「楽しく過ごせる時間が終わっちゃうんだ」と寂しくなるのと変わらないように。その日がラストコンサートであるという特別感よりも、またそれぞれの日々を歩んでいくための1日にできたら……。

 また、三宅はあの日うっかりパンツを忘れて、スタッフに買ってもらったコンビニパンツで本番に挑んだという笑い話も披露してくれた。たとえ形は変わったとしても、その奥に流れる彼らとファンのリズムは、これからもgrooveし続けていく。その信頼と確信があればこその「特別な日にしない」というスタンスに胸が熱くなった。



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