SixTONES『YOUNG OLD』体験したことのないゴージャスさ STARTO勢ライブ初見ライターが目撃した東京公演

SixTONES『YOUNG OLD』東京ドームレポ

 2025年1月27日に開催された、SixTONESの5大ドームツアー『YOUNG OLD』の東京ドーム公演最終日では、体験したことのないようなゴージャスさに圧倒された。STARTO ENTERTAINMENTのアーティストのライブを私は初めて見たのだが、SixTONESの実力はもちろんのこと、さまざまな演出の規模の大きさに驚愕させられたのだ。このライブレポートの執筆時点では、セットリストは情報解禁前なので触れられないが、演出面などには触れていくので、いわゆる“ネタバレ”を避けたい読者は留意してほしい。

 今回の『YOUNG OLD』は、1月15日に発売されたニューアルバム『GOLD』を携えて行われるツアーだ。『GOLD』には、2024年にリリースしたシングルより「音色」「GONG」「ここに帰ってきて」が収録されているほか、マキシマム ザ ホルモンのマキシマムザ亮君による「恋のバタリアン」、湘南乃風による「Fiesta」、Kroiによる「Underline」、Linkin Parkのコリン・ブリテンによる「WE ARE ONE」といった豪華作家陣の提供楽曲も収録されている。そして、『YOUNG OLD』というツアータイトルには『GOLD』の文字も含まれており、かつ「老若男女(YOUNG OLD)にとってGOLD(輝く/一番/金メダル級etc.)なライブにしたい」というメンバーの思いが込められているという。

 さらに『YOUNG OLD』は、SixTONESにとって初となる全国5大ドームツアーだ。1月24日〜27日の東京ドーム、2月15日〜16日のみずほPayPayドーム福岡、2月22日〜24日の京セラドーム大阪、3月22日〜23日の大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)、4月13日〜14日のバンテリンドーム ナゴヤ(ナゴヤドーム)の全国5カ所・13公演で、計615,000人を動員予定という規模の大きさだ。SixTONESの全国ツアーとしても過去最大動員数だ。

 東京ドーム公演の最終日である1月27日は、開演時間の定刻に暗転。歓声が起きる中、赤いライトがステージを照らすと、モニターにメンバーが映し出され、ステージの幕が落ちた。するとステージ上にあったのは、題して“GOLD殿(ゴールデン)”。GOLD殿は1階から3階まであり、スパークラーが照らす中、サングラス姿のメンバーが3階に登場。爆発音も鳴り、ステージ前では炎が噴き上がる。その間も、メンバーは“蛇イス”で3階を移動するなど、冒頭から強烈なインパクトを見る者に与えた。

SixTONES『YOUNG OLD』東京公演

 東京ドームの空間を飛び交うレーザーや、容赦ない量のスモークや紙吹雪、スタンド席のファンの目線まで上昇するセンターステージも投入されていたが、度肝を抜かれたのが花道の動きだ。センターステージから延びている花道が動き、メンバーを乗せてアリーナに六角形を形成していく光景は、かつて見たことのないスケールのものだった。この花道はさらに変化していき、三角形になったり、“人”の字のような形になったりと、自在に変化していった。花道も、スタンド席のファンの目線まで上昇する。さらに、メインステージの左右から伸びた“城壁”まで登場したのだ。

 また、東京ドームのライブではフロートはおなじみだが、SixTONESは一味違った。ステージ上手から登場したフロートは、蛇の上に船が乗っているかのようで、その機首には巨大な蛇がいて、その目が光る。しかも、蛇の口からスモークも吐き出されるのだ。一方で、メンバー6人がそれぞれトロッコに乗ったときには、アリーナを隅々まで走ってファンと交歓していた。

 音楽面では、ライブ序盤のヒップホップ濃度の高さにも驚いた。重いビートが響くものの、東京ドームの規模で音が非常にいいことも特筆すべきポイントだ。楽曲の間奏でメンバーがファンに挨拶していく場面もあったが、その間奏はずっとブレイクビーツが鳴っていたことも記しておきたい。

 SixTONESこだわりの生バンドの演奏も、ギターがファンキーだったり、あるいは時流を押さえたフュージョン風味だったりと、生演奏の醍醐味を感じさせた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる