THE RAMPAGE 川村壱馬×FANTASTICS 中島颯太×BALLISTIK BOYZ 砂田将宏 特別鼎談:『BATTLE OF TOKYO』の進化

『BATTLE OF TOKYO』特別鼎談

 2019年に開幕した、LDHが仕掛ける次世代総合エンタテインメントプロジェクト『BATTLE OF TOKYO』。2021年2月にはその壮大なストーリーの鍵を握る小説のvol.1が刊行されたほか、Jr.EXILE世代の38名がアバターとなったキャラクターのうち一部の声優が発表されるなど、大いに世間をザワつかせている。そしてJr.EXILE世代の4グループがサウンドと映像で同プロジェクトを表現したアルバム『BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE』が6月23日にリリースされ、このたび、川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE≠ROWDY SHOGUN)、中島颯太(FANTASTICS from EXILE TRIBE≠Astro9)、砂田将宏(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE ≠JIGGY BOYS)の鼎談を行った。何かと共演の多いJr.EXILEの中でも珍しい顔合わせ。『BATTLE OF TOKYO』の世界観やサウンドの魅力について交わした貴重なクロストークをお届けする。(古知屋ジュン)

【オリジナル動画】出会った頃の第一印象を紹介!

【やんちゃなお兄さんがやってきた!?】川村壱馬×中島颯太×砂田将宏、出会った頃の第一印象を紹介!

一つひとつに自分たちの正義を貫く“THE RAMPAGEの美学”

ーーまず『BATTLE OF TOKYO』オフィシャルTwitterアカウントで好評な“他己紹介”を、今日の席順で隣の人についてお願いできればと。

川村壱馬

中島颯太(以下、中島):壱馬さんは、最初に話すまではめちゃくちゃクールな人なのかと思っていたんですけど、「意外とおしゃべり好きなのかな?」っていうのが第一印象でした。かつ、めちゃくちゃ自分にストイックなイメージがあります。

川村壱馬(以下、川村):自分にストイックではないと思うけどな。いろんなことをいかに効率良くやるかしか考えてないから。悪く言えば楽したいだけ、かなあ?

砂田将宏(以下、砂田):別にそこ否定しなくても良くないですか?(笑)

川村:将宏は最近インタビューとかで一緒になる機会も多いんですけど、すごくしっかりしているなっていう印象が強いですね。僕は将宏が小学6年生くらいの時から知っているんですけど、その頃を思い出してもやっぱり大人になったし、成長したなと。あとメンバーにもきっと優しいんだろうなという印象を受けます。

砂田:めちゃくちゃ嬉しいですね。僕の颯太くんの第一印象は「こんなにイケメンで音楽のスキルもあって、おもろいヤツいるんや!」っていう感じでした。アーティストとしてのいろんな面を評価する5角形のグラフがあったとしたら、全部に平等にMAXみたいな。

中島:めちゃくちゃ褒められてますね。

砂田:そこにビックリしましたね。あと一緒にいて楽しい、面白い人です。

川村:あと、意外と毒があるよね。こう見えてキレ味MAXで(笑)。

中島:よく言われます。初対面だとすごく大人しそうな印象を持たれるみたいなんですけど、結構ズバズバいきますんで。

ーー意外とギャップのあるお三方ということで。今日は『BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE』について伺いますが、MVも含めて豪華に仕上がっていますね。THE RAMPAGE「CALL OF JUSTICE」は重厚感のあるミクスチャーロックテイストなサウンドに圧倒されます。

川村:僕らTHE RAMPAGEは16人の大所帯で異色なイメージだったり、ダークな印象を持っている方もいるんじゃないかと思うんですけど、だからといって影があるという感じではないんですよね。『BATTLE OF TOKYO』の中でのROWDY SHOGUNもどっしりした存在感があってメンバーそれぞれが違う強さを持っている最強の用心棒集団で、そのリンクの仕方がまず魅力的だなと思いました。ROWDY SHOGUNのメンバーは“プロテクト”というスキルを持っているんですけど、その強さを攻撃というよりも守ることに使うんです。それぞれの集団の正義があると思うんですけど、MVでも女性を守ったりとか、歌詞だったりダンスの振りの一つひとつの動きにも、それが表現されていたりするんです。ROWDY SHOGUNってパッと見、悪(あく)っぽく見えるじゃないですか?

ーー一アウトローの集団に見えなくもないですよね。よく見ればきっちり仕事をこなしているんですが。

川村:でも悪じゃなく、自分たちなりの正義を貫いているところがTHE RAMPAGE ≠ROWDY SHOGUNの美学みたいなもので。MVでいうと、他のグループも共通の演出といえるかもしれないですが、個人的に僕らとアバターの映像とがリンクする部分はやっぱりすごいなと思いました。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / CALL OF JUSTICE (Music Video)

変幻自在なFANTASTICS、学びの精神活かしたBALLISTIK BOYZ

中島颯太

ーー16人がアバターと溶け合うような映像は迫力がありましたね。「CALL OF JUSTICE」もそうですが、らしさという意味ではFANTASTICS≠Astro9の「PERFECT MAGIC」も、ここ最近のFANTASTICSらしいレトロモダンな雰囲気を感じました。

中島:そうですね。『BATTLE OF TOKYO』の中のAstro9はイリュージョン集団で、昼間はイリュージョンで観客を魅了しつつ、夜は街のトラブルシューターとして活躍しているんです。「PERFECT MAGIC」のMVでは、衣装も含めてその変幻自在でカラフルな感じを表現できて、僕ららしい作品になったと思います。小説でも書かれている女性とその娘さんがMVに登場するんですけど、イリュージョンも駆使しながらあっと驚くような形で問題を解決してしまう。絵的にも音的にもFANTASTICSらしいエンタテインメント性を出せた楽曲になってるんじゃないかなと思いますね。

ーーサウンドやダンスでニュージャックスウィングをフィーチャーしていたり、懐かしさと新しさの融合みたいなテーマも、ここ最近のFANTASTICSらしいなと感じました。

中島:確かに最近は80年代、90年代っぽいサウンドを意識した楽曲もありますね。今回の「PERFECT MAGIC」はニュージャックスウィングに80年代のビートを入れつつ、そこに結構新しいサウンドの要素も取り入れている面白い楽曲で、トップを争うぐらい大好きな楽曲になりました。ダンス面でいうと“バトル感もありつつ余裕を見せるシーンも作りたい”と(FANTASTICSの)世界さんが振付にこだわった部分もあるので、そこを是非見ていただきたいです。

FANTASTICS from EXILE TRIBE / PERFECT MAGIC (Music Video)
砂田将宏

ーーほかの3組もそうですが、BALLISTIK BOYZ≠JIGGY BOYSの「VIVA LA EVOLUCION」は、テレビで披露してからYouTubeのアクセス数も跳ね上がったそうですね。

砂田:ありがたいです。JIGGY BOYSは他のグループのスキルを“スキャニング”して、それを自分たちが使えるスキルを持っているんですけど、BALLISTIK BOYZ自体がJr.EXILEで一番後輩のグループで、普段から先輩を見て学んだことを活かして……みたいなところは、JIGGY BOYSとちょっと重なる部分があって面白いと思います。JIGGY BOYSは『BATTLE OF TOKYO』の舞台である超東京の中では、復興されなかった貧しい街に住んでいて、廃墟ビルで活動しているハッカー集団なんですけど、謎や闇が多い世界で生きるためにいろんな情報やスキルを得て戦っていくんです。そういう生き様とかスタイルにJIGGY BOYSらしさが出ていて、それがMVや楽曲でも表現できているので、すごくいい作品になったんじゃないかなと思います。

ーーJIGGY BOYSとBALLISTIK BOYZが並んで踊るシーンが強烈に印象に残ってます。

砂田:ミュージックビデオを撮ったのは自分たちのアバターを見る前だったので、監督さんに「目の前にアバターがいて一緒に踊っているっていうシーンを撮ります」と言われても、全然想像ができなかったんですよ。でも最後の、スキャニングしたスキルを使って違うアバターに変身するシーンはめちゃくちゃカッコいいですね。

ーー「VIVA LA EVOLUCION」のMVに、JIGGY BOYSのスキルで他の3組のアバターが登場したりと“全部入り”になるのがズルい! と思いました(笑)。2019年にリリースとライブという形で『BATTLE OF TOKYO』が開幕した時よりも、各グループの個性や魅力が見えてきたと思うんですが、2年前と手応えの違いみたいなものは感じますか?

中島:そうですね。FANTASTICSもデビューしてすぐで、BALLISTIK BOYZはデビュー4カ月後とかでしたし。

砂田:開幕の時には小説もまだ発表されていなくて、『BATTLE OF TOKYO』の世界観がまだ明確ではなかった部分もあって。自分たちでもアバターやストーリーについて意識はしていたんですけど“まずはライブとしていいものを届けよう”みたいなところに重点を置いていたんですね。そこから2年経ってアバターも完成して小説もvol.1が出て、いろいろなバックグラウンドを分かった上で今回の楽曲を制作できたので。次に『BATTLE OF TOKYO』のライブをやるとしたら、もっといろんな表現ができるんじゃないかと思います。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / VIVA LA EVOLUCION
GENERATIONS & THE RAMPAGE / Alternate Dimension (Official Trailer)

ーー2019年のリリースやライブでは4組総当たり戦の“コラボバトル”が目玉でしたが、今回はGENERATIONSとTHE RAMPAGEのコラボ楽曲「Alternate Dimension」が収録されていますね。

川村:楽曲を一緒にやらせてもらうにあたって一緒にスタジオに入ったわけじゃなかったので、あえて曲についてお話したりはしていなかったんですけど、今回は曲調的にもバチバチした“VS”感はないじゃないですか。自然と2組でこの『BATTLE OF TOKYO』の世界観を表現するというか、テーマソングといえるかはわからないですけど、そういうニュアンスに近いものを作る感覚でレコーディングに臨みましたね。

ーー振りはもう付いているんですか?

川村:いや、振りが付くかもまだわからないです。ただ付いたら付いたで、この2組ならではのカッコよさも表現できる楽曲だと思います。あとこの世界観がアニメになったとしたら、すごく合う楽曲なんじゃないかな。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる