GENERATIONS 佐野玲於×THE RAMPAGE 浦川翔平×FANTASTICS 八木勇征『BATTLE OF TOKYO』鼎談
GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEという“Jr.EXILE世代”のグループが中心となる総合エンタテインメント・プロジェクト『BATTLE OF TOKYO』。
まずは4チームによるMVでの“コラボバトル”が展開され、その楽曲を収録したアルバム『BATTLE OF TOKYO~ENTER THE Jr.EXILE~』が7月3日にリリース、さらに翌日4日~7日にかけては幕張メッセで4組が激突するライブも開催される。4月のTHE RAMPAGEのツアーファイナルでサプライズ披露されたGENERATIONS vs THE RAMPAGEの「SHOOT IT OUT」での観客の熱狂ぶりは凄まじく、プロジェクトへの期待度の高さをうかがわせるものだった。
MVが続々公開され話題となっているが、この度佐野玲於(GENERATIONSパフォーマー)、浦川翔平(THE RAMPAGEパフォーマー)、八木勇征(FANTASTICSボーカル)の鼎談が実現。“今までにない次世代エンタテインメント”の裏側について語ってもらった。【インタビュー最後にプレゼント情報あり】(古知屋ジュン)
八木「BALLISTIK BOYZは切磋琢磨して高め合えるチーム」
――『BATTLE OF TOKYO』のキャッチフレーズが“Jr.EXILE世代によるリアルファイト”ということで、まずご自身のグループについてサウンドやパフォーマンス面、グループ構成などの強みをどう捉えているかを聞かせてください。
浦川:THE RAMPAGEの場合は16人のメンバーがいて、『BATTLE OF TOKYO』の参加チームの中でも物理的に一番人数が多いので。パフォーマンスの中で勢いであったり、迫力が出せるというのが僕たちの最大の強みだと思っています。
――サウンド的にはヒップホップ色の強さも特徴的ですね。
浦川:最近デビューしたBALLISTIK BOYZもヒップホップ色は強いですが、自分たちは90'sのヒップホップのスタイルをリスペクトしていてそのオマージュみたいな部分も出していたりするので、方向性の違う“濃さ”があるのかなと。
佐野:GENERATIONSはデビュー7年目なので、シンプルにいえば“キャリアと実績”ですかね。僕らはEXILEにHIROさんがパフォーマーとして参加されていた最後のツアー(2013年の『EXILE PRIDE』)までサポートとして参加していたので、4組の中でも“EXILEイズム”みたいなものを濃く受け継いでいるのかなと思います。
――もはや貫録がありますよね。
佐野:役者業やバラエティで頑張っているメンバーがいたり、(エンタテイナー育成スタジオの)EXPG STUDIOを盛り上げるために企画で参加していたり。それぞれが自立していて、おのおののプロジェクトでしっかり責任を果たしている。今僕が23歳で、Jr.EXILE世代の中では真ん中くらいの年なんですよ。最年長が(EXILE/GENERATIONSの関口)メンディーくん、(EXILE/FANTASTICSの)世界さん、(THE RAMPAGEの)LIKIYAくんで3人は28歳で同い年。実は他のみんなとも年齢はあまり変わらないですけど、先にデビューした僕らが教えられることは教えてあげたいし、引っ張っていけたらいいなとは思っていますね。
八木:FANTASTICSは、EXILEのメンバーでもある世界さん、(佐藤)大樹くんがリーダーで、去年のEXILEのツアー『STAR OF WISH』にも同行させていただきました。僕らはまだデビューして間もないですが、EXILEのみなさんがライブを作り上げていく様子を近い距離で見させてもらったことで、どんな思いでライブ作りに取り組んでいるのかすごく感じ取れる部分がありました。なので、その“思い”については強く受け継いでいるのかなと思います。あとFANTASTICSはパフォーマー集団からスタートしているので、スタイリッシュなダンスのシルエットやパフォーマンスは僕らの切り札といえると思います。
――振りは世界さんを中心にみなさんで考えているということですけど、スタイリッシュさの中にもユニークさがあるのは他にない魅力ですね。
八木:世界さんは新しいことをやっていこうという意識が強くて遊び心も人一倍あるので、ユーモアのある振り付けや構成が盛り込まれています。そういった部分もより出していけたら、今後の僕らの一つの武器になるのかなと。
――5月にデビューした弟分のBALLISTIK BOYZについては、それぞれ関わり方も違うと思いますが、どんなグループだと捉えていますか?
浦川:全員アクロバットができてマイクも持てる、今までのLDHにはいなかったタイプのグループなので、後輩ながらすごく脅威的な存在だと思っています。パフォーマー目線で考えても、特に彼らのアクロバットはステージでも強力な武器になると思いますし。
八木:僕の感覚的にはFANTASTICSが少し先にデビューしたというだけで、ほぼ同期のようなイメージです。僕や(中島)颯太と加納(嘉将)くん、日髙(竜太)くんは『VOCAL BATTLE AUDITION 5』のボーカル部門で一緒だったこともありますし。僕らの夢者修行にオープニングアクトとして出てもらったときに、当時の自分としてはパフォーマンス力の差をすごく感じていて。自分より格段にクオリティが上だなと思える部分もあったので、すごくリスペクトできますし、学ぶことが多いグループです。それぞれのグループの良さがありますが、BALLISTIK BOYZについてはお互い切磋琢磨しながら高め合えるチームだと感じています。
佐野:BALLISTIK BOYZはラップをJ-POPに上手く落とし込んでいるという意味で、新しい世代のグループだなと。韓国ではヒップホップが歌謡曲のように根付いていてK-POPと呼ばれていますけど、あれはUSテイストのEDMやヒップホップを、たとえばサンローランを着こなすようなビジュアルと融合させて生まれた表現なんですよね。でもJ-POPの世界では、アニメやドラマの主題歌と紐づくようなアニソンやバンドサウンドがカルチャーとして根付いている。BALLISTIK BOYZは今のシーンの中でも初めて、J-POPらしいキャッチーさとUSのヒップホップをミックスして上手く表現しているグループじゃないのかな。そういう視点で考えると、これまでのどんなカテゴリーにもはまらない新しさがあると思いますね。