空想と妄想とキミの恋した世界、デビュー以降の変化 開催間近の渋谷TSUTAYA O-WESTワンマンへの意気込みも

空想と妄想とキミの恋した世界、デビュー以降の変化 開催間近の渋谷TSUTAYA O-WESTワンマンへの意気込みも

 2021年1月17日に渋谷TSUTAYA O-WESTでのワンマンライブを控えた空想と妄想とキミの恋した世界(通称:空想)。ゴシックな世界観とバンドサウンド、自分たちの世代ならではの葛藤を描いた歌詞を特徴とする5人組アイドルグループだ。今回はメールインタビューをもとに、デビューしてからの変化と、サウンドや歌詞の魅力について紐解いてみた。

空想と妄想とキミの恋した世界(写真=石川真魚)

 多くのライブに出演しながら、最近は音楽ウェブメディアにも次々に登場している空想と妄想とキミの恋した世界。2018年にデビューしたアイドルグループで、現在はオリジナルメンバーの仲谷瑠夏、有沢ありさ、松樹マユウ、中山みる、2019年加入の今井なぎさの計5人で構成されている。2021年には新メンバーが加入予定だ。

 初めてステージに立ってから約2年。その間の変化を、有沢ありさは「空想がはじまる前までは人生に絶望して、『絶望のニート』をやってました。なのでデビューして約2年、とても成長したと思います」と振り返り、松樹マユウも「自分の意見をきちんと言葉にしないとメンバーとコミュニケーションが取れなくて、それが原因で良い関係が築けなかったりしてたので、これじゃだめだと思って自分の気持ちを言葉にして伝えれるように努力しました」と、人間としての成長を挙げる。中山みるは、以前からアイドルに憧れてきたものの、「実際自分がなってステージ立ってみたら、ド緊張してレスなんか送れないし、お客さんも全然居ないし、で。アイドルって自分が思っていたよりもすごくすごく努力していて、その上で成り立っているんだなって思いました」と語るように、現実を前にして試練に直面してきた。今井なぎさは「人前で泣いたり感動したりって今までなかったけど、結構いろんな感情が湧いてきたり、たまにメンバーにつられて感動して泣いたりするようになりました」と内面の変化も大きかったという。

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 空想と妄想とキミの恋した世界の大きな特徴のひとつに、ゴシックな雰囲気の楽曲、エモーショナルなバンドサウンドが挙げられる。仲谷瑠夏が「単純に皆が知っているロックとはまた違ったサウンド、メロディラインが好きです。特に『廻廊』という曲の始まりの音とか……。チェンバロの音色が優美でパイプオルガンと合わさってゴスロリチックで不気味のようでかっこいい、他のアイドルにはない感じだと思います」と言うように、いわゆるロック系のアイドルのなかでも、さらに独自の美意識に貫かれている。有沢ありさは「個人的にビジュアル系っぽいゴリゴリしたサウンド、ベースが印象的な曲はとても好きなので、自分がそういった曲を歌えることがとても嬉しいです」、中山みるは「音が軽くなくてズンって重いところ。好きです」と表現するように、それぞれに楽曲やサウンドの個性を感じている。今井なぎさが、サウンドの特徴を「少し変わった音というか、簡単な構造じゃないところ。複雑な音がかっこよくてとても好きです」と語るように、構造も通好みだ。

 そして、もうひとつの大きな特徴は、同世代の等身大の葛藤を描いた歌詞だ。松樹マユウはこう指摘する。「同世代の方にいちばん刺さるんじゃないかなあって思います。思春期が終わって年齢的には大人になったけど、心はまだ大人になりきれてない人ってたくさんいると思うんです。むしろそういう人の方が多いかも。だから大人になりきれていない大人の人に空想の曲を聞いてほしいです!」。今井なぎさも「女の子も好きだと思う。少しメンヘラっぽい歌詞の曲もあって、”愛されなくてもそばにいたいだけ”っていうフレーズとしてあって。私たちの曲は基本的に〈僕〉って歌うんです。でも、そこにもいろんな意味があって面白いと思います」と、一人称は「僕」でも同性に共感されるはずだと語る。

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