空想と妄想とキミの恋した世界が語る、これからの活動に懸ける思い 新メンバー迎えて臨む渋谷O-WESTワンマンに向けて

空想と妄想とキミの恋した世界が語るインタビュー

 2021年1月17日に渋谷TSUTAYA O-WESTでのワンマンライブを控えているアイドルグループ、空想と妄想とキミの恋した世界(通称:空想)。その日に向けて追加メンバーのオーディションも開催中という、今「攻め」の姿勢を見せているグループだ。リアルサウンド初登場の空想と妄想とキミの恋した世界に、「絶対的オシャレエモカワ系アイドル」というキャッチコピーのもと活動してきた彼女たちの歩みについて聞いてみた。(10月15日取材。メンバーの堀井美佑は気管支喘息悪化のため10月23日付でグループを卒業)(宗像明将)【※インタビュー最後にチェキプレゼントあり】

成長してやっと戦えるところまで来られた

有沢ありさ
今井なぎさ
仲谷瑠夏
松樹マユウ
中山みる
堀井美佑
有沢ありさ
今井なぎさ
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堀井美佑
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有沢ありさ
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ーー空想と妄想とキミの恋した世界を、知らない人に一言で紹介するとどんなグループでしょうか?

堀井美佑(以下、堀井):衣装がミリタリーロリータです。それでエモロックな曲をやるグループ。あと、暗いけどかわいい、みたいなイメージです。

松樹マユウ(以下、松樹):かっこいい面とかわいい面があると思います。メンバーのビジュアルや衣装はかわいい感じだけど、曲はゴリゴリなバンドサウンドが多いかな。

今井なぎさ(以下、今井):空想は「絶対的オシャレエモカワ系アイドル」というコンセプトでやっていて、女の子のかわいい部分も詰め込んだグループです。

中山みる(以下、中山):「大人になりきれない子供」。揺れ動いている思春期ぐらいの女の子の気持ちを表現しているグループだと思います。

仲谷瑠夏(以下、仲谷):「暗いけど明るい」どっちも兼ね備えているんですけど、ベースとしては「暗い」寄り。(中山)みるが言った、「大人と子供の狭間」みたいな感じで、年齢的には大人になってきているけど、社会に出て納得のいかないような思いを歌う楽曲も多いです。ステージではお客さんを楽しませるように明るくしている部分もあるから、どっちも持っているな、というイメージがあります。

有沢ありさ(以下、有沢):日々の悩みや葛藤を誰もがみんな持っていると思うんですけど、それを私たちが歌っているロックアイドル。

空想と妄想とキミの恋した世界 「未成年とか。」【公式】MV
空想と妄想とキミの恋した世界 「...iconic...」【公式】MV

ーーグループの簡単な歴史も教えてください。2018年12月結成で、中山さん、中谷さん、有沢さん、松樹さんがオリジナルメンバー。2019年3月に堀井さんと今井さんが加入したんですよね。今までの歩みを振り返ってみていかがですか?

中山:ふたりが加入してパフォーマンスはだいぶ変わったかな。まだ全然足りないですけど。この間たまたま昔のレッスン動画を見たんですけど、その頃と比べると歌もダンスもかなり成長してきていると思います。その時からレッスンや、ライブの本数を重ねているというのもありますが。

中山みる
中山みる

ーー最初に比べて、自分たちをめぐる環境や、お客さんの反応が変わった部分はありますか?

中山:今はコロナもあるからお客さんがすごく増えたとは言えなくて難しいんですけど、みんなの気持ちの部分は変わったのかな。もちろん最初からやる気はあったんですけど、ふたりが入ってきたことによって、より「空想で頑張っていく」という思いが強くなったと思います。

仲谷:まだまだ課題が多すぎるけど、やっと「アイドルとしてやっていく」「上を目指していく」というようなスタートラインに立てた気がする。成長して、やっと戦えるところまで来られたのかな、って。

ーー仲谷さんは以前もアイドルをやっていたんですよね?

仲谷:やっていました。本当は最初は日本のアイドルってあまり好きじゃなくて。私はK-POPアーティストのセクシーでかっこいい感じが好きで憧れていました。でも当時の事務所の社長に「アイドルをやらないとファンはつかないよ」と言われて、「かっこいい系だったらやります」ということで昔いたグループが作られました。いざやってみるとチェキ会をしてもお客さんがいなくて、ひとりのお客さんと30分くらい話しているとか、「繋がりたい」感じの人も多すぎて……。自分はこういうことをやりたいわけではなくて、やるならちゃんとしたアイドルになりたいと思ったのが空想に参加したきっかけです。

仲谷瑠夏
仲谷瑠夏

ーー有沢さんは歩みを振り返っていかがですか?

有沢:新メンバーふたりともすごくて。「私ももっと頑張らなきゃな……」って思いました。「空想でMステ出るぞ」「上にもっと行って有名になるぞ」という目標や空想に対して持っている気持ちはデビューした頃とあまり変わっていないですね。メンバーが入れ替わったり、それ以外にもいろんなつらいこととかもあったりした中で、「あぁ、もう無理かも」って思ってしまうことはあったけど、「空想として上がっていくぞ」という気持ちは変わらないです。

ーー有沢さんが一番つらかった時期はいつですか?

有沢:デビューして3カ月くらいの時ですかね。

ーー新メンバーが入る前くらいですね。それはなぜ?

有沢:私はめちゃめちゃ堅物になっていたんだと思います。抜けちゃった当時のメンバーに対して、「何でこうしてくれないんだろう……?」って思うことが多くて……。メンバー間でのコミュニケーションとか、モチベーションが揃わない時期があって、それがつらかったです。

ーー有沢さんも以前アイドルをやっていたんですよね?

有沢:「花言葉はイノセンス」というグループにいました。その時よりも「後がないな、これが最後のチャンスだな」っていう気持ちで空想に入りました。

松樹:このメンバーになって、まとまりが出てきつつはあるのかな。私はモチベーションが周りの環境に左右されちゃうタイプだから、過去は下がってしまうこともあったけど、最近はモチベーションが上がりやすくなりました。

ーー後から加入した今井さんと堀井さんは、加入してからどんな日々でしたか?

今井:空想に加入する前に、「夢色fantasy」というグループで活動していたんですけど、自己プロデュースでやっていたので、事務所にきちんと入るのは空想が初めてで。初めの半年くらいはついていくのに必死で大変で。そこからやっと「自分が空想だ」という自覚が生まれて。でも、入った時は正直辞めたかったです。馴染めないつらさもあったし、どうすればいいのかもわからなくて。そこからやっと自分というキャラクターを見つけ始めて。それで今に至るという感じですかね。

ーー堀井さんも以前は他のグループにいたそうですね。

堀井:はい。そのグループは週に2回、土日だけライブをやっていました。空想に入って、平日もライブがあったり、忙しくなって……お給料が変わりました(笑)。

ーーやっぱり給料が上がるとモチベーションも上がりますか?

堀井:そうですね、今になって「なんだったんだろう、あの時」とは思いますね……。

ーー生々しい。この2年弱でどんな変化があったと思いますか?

堀井:キャラが変わったと思う。私は前はヘタレでポンコツ、みたいな感じだったんですけど、今は気づいたらぶりっ子になっています(笑)。中学の頃からずっと「ぶりっ子」って言われてきたので、それもあると思うんですけど……自分じゃわからないです、うふふ。

堀井美佑
堀井美佑

ーー今の空想のファン層はどんな人が多いですか?

有沢:大人が多い。

仲谷:勝手なイメージだけど、私のファンは安定的に応援してくれる人が多いです。「え~推しにしようかな~」みたいな、めんどくさいことを言われたりすることもないからうれしい(笑)。もちろん「繋がりたい」みたいなファンもいないし。

有沢:私も仲谷さんと同じですね。安定して推してくれる。

中山:これからの目標はもっといろんな層の人に知ってもらうということですね。

ーー若いお客さんが多いイベントでは「かっさらいたい」という気持ちになったりしますか?

中山:若い人って怖いからレスを送れないんですよ。みんなツンって見ているから怖いです。

仲谷:この間若い子にレスを送ったら、目をそらされて。おもしろくなって集中攻撃しました(笑)。

堀井:私のファンの人はみんな優しいです。おじさんもいますし、それこそ若い人、大学生もいます。

ーー大学生のファンってどんな感じが多いですか?

堀井:みんな冷たいですね(笑)。

ーー照れてるんじゃないんですか?

堀井:「俺には別にぶりっ子しなくていいから」って感じです。ふつうにしゃべってくる、みたいな。

ーー松樹さんのファンはどんな感じですか?

松樹:60歳後半くらいのおじいさんもいるし、おじさんもいるし、若い人もいる。

今井:私のファンはけっこう若めですね。同じぐらいの歳の人が多かったり。

ーーそういえば、今井さんって、あまり自撮りをTwitterに載せないですよね。

今井:気分屋なので。Twitterの更新もけっこう気分だから、「やれ」って言われたことしかできない(笑)。縛られたくないというのもあるし、自分が「やりたくない」と思っていることをやると、たぶんすごく雑なことをしてしまう。そう思わない程度に、自分がやれる範囲でやっています。

今井なぎさ

ーーそういうマインドにファンは惹かれているんじゃないですかね?

今井:わからない……。でも、それがやる気がないように見えることもあるのかもしれないです。やる気がないわけじゃないです。

ーー自分はグループの中でどんな立ち位置だと考えていますか?

今井:裏番。

ーー表番は誰なんですか?

今井:有沢ありさ。彼女はリーダーなので。私はそこをうまく立てられるようにしたい。あと、周りを見て判断するのが得意だったりするので、そういう部分でグループを支えられるようになりたいです。

ーー松樹さんはグループの中でどんな立ち位置だと考えていますか?

松樹マユウ
松樹マユウ

松樹:私は初期の頃からそれでずっと悩んでいて……。まだ見つけられていない。

ーー松樹さんは伊達メガネですよね?

松樹:はい。動員が重要だったり、気合いを入れなきゃいけないような大事なライブではメガネをかけようと思っていたんですよ。でも、最近は全然かけていないですね……。

ーーそもそも、なんでメガネをかけることになったんですか?

松樹:SNOWでメガネがつくフィルターを使って自撮りをあげたら、「メガネ、アリじゃない?」って言われて。それでかけるようになりました。

ーー堀井さんは、グループでの立ち位置ってどんなものだと思いますか?

堀井:私、一番ない気がします……。本当に何もないし、好き勝手やっている感じです。自分のポジションも考えたことないし、ただ楽しくやっている。

ーーメンバーもそれを良しとしてくれている感じなんでしょうか?

堀井:何も言われたことがない(笑)。

中山:私は、意外とバブです。自分自身、何もできないというわけではないけど、メンバーがみんなお姉さんだから頼っちゃいます。

ーー一番年下なんですか?

中山:そうなんですよ。年齢非公開なのに、ちょっと矛盾が生じるけど(笑)。あ、あと私は顔採用らしいです。

じょじょ。(プロデューサー):雰囲気で選びました。ピンク系のインナーカラーを入れていて、ツインテールで、姫カットで。ちょっと病んでいるっぽいピアスだらけの人、みたいな雰囲気の人が来たらいいな、と思っていたら、イメージ通りの人が来ました。

中山:でも、私あまり病んでないです。

ーー病みキャラを期待されていたわけですよね?

中山:最初そういう感じでいこうと思ったんですけど、活動が楽しくなってきちゃって、病めなくなっちゃいました(笑)。

ーーそれはそれでいい話ですね(笑)。仲谷さんの考えるグループでの立ち位置はどんなものですか?

仲谷:空想はステージ上ではかっこいい系だから、かっこよさとかわいさを兼ね備えたパフォーマンスで、周りを引っ張っていけたらいいな、って。そういう立ち位置かな。

ーー仲谷さんはK-POPでは誰が好きなんですか?

仲谷:最近だと、BLACKPINKのLISAちゃんが大好きです。ファッション面の発信もして、女の子のファンをもっともっと増やしていきたい。私は女の子のファンが少ししかいないから、もっと女の子にも興味を持ってもらえる存在になりたいな、って。

有沢:私は一応リーダーなんですけど、引っ張っていくのは(今井)なぎさちゃんだな、って思っていて。私はグイグイ引っ張っていくことはできないので、「私、本当にずっとリーダーでいいのかな……?」って悩んではいるんですけど……。目指しているのは嵐の大野智さんのようなリーダー。「引っ張っていく」というよりは「ホーム」のような存在になりたいです。

有沢ありさ
有沢ありさ

ーー嵐みたいに国立競技場に立つと?

有沢:……いつかは。

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