NEWS、手越祐也の活動自粛に対する思い それぞれのラジオで語った「受け止める覚悟」

 NEWSの加藤シゲアキが、5月31日放送の『SORASHIGE BOOK』(FMヨコハマ)にて、26日に活動自粛となった手越祐也について言及した。

 緊急事態宣言期間中、酒席に参加していたことを週刊誌に報道された手越。「一部、事実関係に相違がある」としながらも、この未曾有の危機に一丸となって「STAY HOME」を呼びかけてきたジャニーズ事務所としては、手越の行動を「世の中の状況や自身の置かれている立場に対する自覚と責任に著しく欠けた」ものとして、「すべての芸能活動の自粛もやむを得ないものと判断するに至りました」と公式HPにて報告した。

 「メンバー手越祐也の件について、少し話せたらなと思います」この日、普段よりも少し落ち着いたトーンで、いつものように知的好奇心溢れるラジオトークを展開していた加藤。エンディングに差し掛かり、より真剣な声色で今回の件について触れた。

「まずは本当にご迷惑、ご心配をおかけしてることを申し訳なく思っております。ウェブの方にも書かせていただきましたが、多くの方のいろんな声、言葉、届いております。重く受け止めて、自分にできることを、精いっぱい続けていくことでしか、応えることはできないのかなと感じております」

 加藤は会員制モバイルサイト『Johnny’s web』にて「受け止める覚悟」を綴っていた。ファンに対して、これまで何度もガッカリさせて申し訳なく思っていること。たくさんの人を笑顔にすべきところを、逆に悲しませて心苦しく思っていること。どうすれば自分なりに役割を果たすことができるかを考えていること……それでも、NEWSとして歩んでいこうと、前に進んでいこうという決意を感じる文面だった。

「ですので、これからもここで自分なりの声、言葉を届けていくことが、自分にできることだと思っておりますので、これからもこのラジオを楽しんでもらえるよう、僕自身も努力していきたいと思いますし、これからも聞いてくださったらうれしいなと思います」

 また、加藤は小山慶一郎と共に、手越と増田貴久がパーソナリティを務める『テゴマスのらじお』(MBSラジオ)にも助っ人出演。増田が、アシスタント役の宮島咲良はいるものの手越不在で、「増田1人で不安」と笑いを誘いつつ、2人を招き入れる様子が実にスマートで、NEWSらしい和やかなやり取りが展開された。そして、ここでも「厳しい言葉、心配する言葉、全てを真摯に受け止めて、僕たちなりに何ができるのか日々話し合いながらという状況」と重く受け止める覚悟が示された。

 個人的には、今回のジャニーズ事務所の判断は適切だったと思う。法律違反ではないものの、ジャニーズ事務所全体で掲げたルールに違反してしまったのだから、イエローカードを真摯に受け止めるしかない。スポーツを愛する手越なら、その判断に逆上することもありえないと信じている。

 一方で、手越の「自分なりの声、言葉」にも耳を傾けることも必要だ。物事は背景にある事情によって、見え方が大きく変わる。その時々の行動に、その人自身の正義は必ずあるはずだからだ。「一部、事実関係に相違がある」という点も見逃せない。1の真実と、大きな拡大解釈が、事実を大きく歪ませる可能性もあるからだ。それも全て聞いた上で、この活動自粛に至ったのだと願っているが。

 世間には手越と同じように、活動自粛期間中に華やかな席に繰り出した人も少なくなかった。法で厳しく取り締まっていたわけではないため、個々の判断に任されていたことにより、大きな混乱が生じていた。

 私たちが悪意なく過ちを犯すときは、多くが無知であったか、知っていたが自分なりにルールを解釈し認識にズレが生じたときだ。NEWSとして、ジャニーズとして、社会の一員として、何が反則となるのか。この活動自粛中に、今一度ルールをすり合わせて、またフィールドに戻ってくればいい。なぜなら多くの人が、手越という面白い選手のプレーをまだまだ見たいと望んでいるからだ。少なくとも、筆者はそうだ。

 手越という人を見ていると、いつも「こういうものだ」というなんとなく出来上がっている柵を突破していこうというタイプの人に感じる。「手越に歌わせなかったらNEWSの楽曲ってよくならないよねってくらい差をつけるしかない」と、自らボイストレーニングに通ったことも、経験を重ねて歌唱力を磨くというジャニーズの通例に縛られない行動だった。

 また、プライベートで広島県の大雨災害ボランティアに参加していたときもそうだ。自ら率先して床下に潜り込んで、土砂を掻き出す肉体労働を行なっていたという。これも、「アイドルだからこの程度で……」なんていう固定観念を自ら飛び越えていく。そうしたスタンスだからこそ、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)であれほどの振り切ったパフォーマンスで楽しませてくれたのではないか。

 ある意味、そうした誰もが疑問にすら思わない慣習をかき乱す人がいてこそ、これまで見たことのないファインプレーが生まれることもある。もちろん、それは一歩間違えればホイッスルが鳴り響く。だから今回のイエローカードは、必要なことだったのだと思いたい。手越がまた思い切りプレーできる日が訪れるためにも。

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