新しい地図、YOSHIKI、ドリカム、西島隆弘……アーティスト間で広がる医療機関への支援の輪

 音楽の力を使って慈善活動を行うアーティストもいる。ナオト・インティライミはTikTokと日本財団が共同でスタートさせた『Stay Home! チャリティLIVE』という支援ライブに出演した。45分間のオンラインライブを行い視聴者に寄付を呼びかけた(参考:SPICE)。

 日本赤十字社とユニバーサルミュージックが立ち上げた「#最前線にエールを何度でも」という医療従事者へのエールをSNSなどで呼びかけるプロジェクトには、メッセージソングとしてDREAMS COME TRUEの「何度でも」が使用されることになった(参考:DREAMS COME TRUE「何度でも」が医療従事者応援プロジェクトのメッセージソングに)。医療ドラマ『救命病棟24時』の主題歌であり医療とも関係があるが曲であり、東日本大震災直後にはラジオで頻繁に流され多くの人を勇気づけた楽曲だ。医療従事者を応援するにはベストな選曲に思う。

 多くのアーティストが自身の影響力や音楽の力で、医療団体や公共団体への支援を行なっている。音楽業界も苦境に立たされていて、自身も収入が絶たれたり収入が減っているアーティストも沢山いる。それでも慈善活動や寄付活動を行うのは、一刻も早く元の生活に戻るために行動したいという思いがあるからだろう。だからこそ最優先で医療への支援をしているのだ。ファンもアーティストの思いに賛同して、寄付やチャリティグッズの購入などで支援に参加できる。金銭的に支援ができずとも「#最前線にエールを何度でも」のプロジェクトに参加するなどして、医療従事者にエールを送ることで支援もできる。自身のできる範囲で構わないので、アーティストとともに支援活動をしてみてはどうだろうか。

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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