嵐、ライブ演出で唸るポイント 『「untitled」』ツアーYouTube無料公開を機に解説
4月10日に嵐の公式YouTubeチャンネルにて、期間限定で公開された『ARASHI - ARASHI LIVE TOUR 2017-2018「untitled」』。2018年12月に行われた東京ドーム公演の無料配信を行い、4月14日の時点で動画再生数は650万回を超えた。
これまで嵐を応援してきたファンはもちろん、他のアイドルグループのファン、いままで嵐の楽曲やステージに触れたことのない層からも反響があるなど、大きく話題を集めた。次々と飛び出す斬新な演出がつまった嵐のステージ、魅力を探ってみたい。
ファンを楽しませる嵐のステージ
『「untitled」』でまず驚かされたのは、巧みな照明づかいとメインステージに設置された巨大ビジョンだろう。可動式の超特大LEDビジョンは一面2083インチ、横幅51m、高さは12.6m。これを楽曲の世界観に合わせた映像で演出し、巧みに活用していた。
これらの演出は松本潤が担当している。松本はこれまでにいくつもの革新的な演出を取り入れてきた。その一つがムービングステージ。透明のアクリル板を用いた可動式ステージで、5人が踊りながら移動することができる。観客の頭上を移動するもので、ファンはメンバーを特別なアングルから観ることができる。
『「untitled」』の演出にも用いられた制御ペンライトを、いち早く導入したのも嵐。手動でカラーの切り替えができるが、自動制御機能により会場全体を使った演出の一部になれる。
2019年の『ARASHI Anniversary Tour 5×20』では衣装やステージパネルにスワロフスキー200万個を使用したと報じられた。とにかく革新的でスケールの大きさが嵐の特徴といえる。
また、アルバム、ツアーもコンセプチュアルなものが多く、2015年のコンサートツアー『Japonism』では、原点回帰をテーマに掲げ、“ジャニーズらしさ”や“日本の素晴らしさ”を嵐ならではの新しい視点で表現。楽器から衣装にいたるまで和のアイテムを取り入れたパフォーマンス、日本を印象付ける色鮮やかな映像美に圧倒された。
ほかにも、YouTubeチャンネル開設後は「Turning Up」の振付動画を公開。これまでにもファンと一緒に楽しむ工夫を積極的に取り入れてきた嵐。現在、Netflixで配信中の『ARASHI's Diary -Voyage-』では、松本を筆頭に「5×20」コンサート制作の裏側に密着した映像が観られる。