Hikaru//、H-el-ical//として踏み出した新たな一歩 Kalafinaの10年が育んだ圧巻の歌声を聞いた

Hikaru//、H-el-ical//として踏み出した新たな一歩 Kalafinaの10年が育んだ圧巻の歌声を聞いた

 12月1日、Hikaru//(ex. Kalafina)のソロプロジェクト・H-el-ical//(ヘリカル)のライブ『紡 -TSUMUGU-』が神奈川・神奈川県民ホール 大ホールで開催された。Hikaru//は今年5月からYouTube上でH-el-ical//名義の自作詞曲を発表しており、7月にネット番組を通じてソロプロジェクトを本格始動することを宣言。今回のライブはその番組でも発表されたお披露目公演となり、当日の会場には彼女の新たなる一歩を見届けるべく満員のオーディエンスが詰めかけた。

 初恋に揺れる心を優しく歌い上げるスローロック「Amanhecer」で幕を開けたステージは、Kalafina時代からその片鱗は垣間見せていたものの、当時のものとはまた違うHikaru//の魅力が存分に発揮される内容に。続く4つ打ちダンスロック「Splendore」では軽快なステップを踏みながらステージの上手、下手を行ったり来たりしては客席のハンドクラップを煽る陽性のパフォーマンスを繰り広げ、ネット番組で寄せられたリクエストに応えるセクションでは、レミオロメン「粉雪」とDREAMS COME TRUE「WINTER SONG」という“冬の名バラード”2曲のカバーを披露。十分なキャリアに裏打ちされた圧巻の歌唱力を見せつけていた。

 その後「『こういう表現をしてみたいな』という思いを実現するのが、H-el-ical//」とプロジェクトのコンセプトを解説したHikaru//は、クワイアのような荘厳なコーラスからケルト音楽ライクな展開へと雪崩れ込む新曲「Fili」や、8分の6拍子のリズムと、ポストロック的なピアノ使いが印象的な「Avaricia」、〈立ち上がり 声を上げろ〉〈この場所が 始まりだ〉と力強くアジテートするロックナンバー「yolcu」を3連発。“H-el-ical//で彼女が表現したい音楽の多彩さ”を証明してみせた。さらにサポートバンドによるセッションというインターミッションを挟んだのちには「ARIA」「blaze」「spriter」と、Kalafina楽曲3曲をセルフカバー。その前後のMCにあった「私のキャリアはKalafinaの10年があってのもの」であることをあらためてアピールした。

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