ChouCho、『naked garden』で表現するアニソンとアコースティックサウンドの魅力「素の歌を届けたい」

ChouCho、『naked garden』で表現するアニソンとアコースティックサウンドの魅力「素の歌を届けたい」

 アニメ『ガールズ&パンツァー』シリーズなどのテーマソングを数多く歌うChouChoが、11月27日にアコースティックアルバム『naked garden』をリリース。声とピアノを中心にしたシンプルなサウンドによるアレンジで、彼女が定期的に開催しているアコースティックライブで好評だった曲を中心にμ’sの「Snow halation」やメロキュアの「Agape」などのアニソンカバー、スターダスト☆レビューの「木蘭の涙」のカバーも収録。美しく透明感がある癒やし系の声質、表現力豊かなボーカリゼーション、シンガーとしてのChouChoの歌声をたっぷり堪能することができるものになった。(榑林史章)

アコースティックライブはお客さんとの交流の場

ーーアコースティックライブをやるようになったきっかけは?

ChouCho:アニソンの作り込まれた音楽も好きですが、アコースティックサウンドも好きで、もともとその両面を見せていきたいと考えていて。1stツアーの時から、バンドセットの中にアコースティックコーナーを設けていました。そのコーナーをひとつのワンマンライブとしてしっかり見せたいと思って、2017年から始まったのが『ChouCho Acoustic Live “naked garden”』で、来年2月の回で10回目を迎えます。

ーーアコースティックサウンドが好きになるきっかけはあったのですか?

ChouCho:きっかけはいくつかあって、そのひとつが『MTV Unplugged』です。学生の時によく観ていて、ロックの曲がすごくしっとりとしたアレンジで演奏され、そのアーティストや曲の新たな魅力が発揮されていて。曲って演奏が違うだけで、こんなに色が変わるんだなと感動しました。もうひとつは、父親の影響です。父は、若い頃はバンドをやっていて歌手デビューを目指していたそうで、私が物心つく前からよく家でもアコースティックギターを弾いていました。そういう音楽のある風景が、子どもの頃から自然と身近にあったことは大きいです。

ーーアコースティックの魅力は?

ChouCho:その曲の、また違った魅力を発見できることです。言えるのは、良いメロディは、アコースティックにしても映えるということ。結局メロディが強い曲は、楽器を減らしてシンプルにしても、良い曲のままです。ただアコースティックは、歌がダイレクトに届くので、緊張感はありますね。音数が減れば減るほど、歌の感情や歌の表現がダイレクトに届いてしまうので、もっと歌が上手くなりたいと思うようになりました。今回アコースティックアルバムをレコーディングして、それはさらに思います。歌が丸裸になるというか。タイトルの『naked garden』も、そういう素の歌を届けたいという意味で付けています。

ーー第1回目のアコースティックライブを開催した時は、どんな気持ちでしたか?

ChouCho:第1回目は、歌とピアノ1本だけでした。お客さんとの距離がすごく近く、ライブハウスでバンドとライブをやるのとはまったく違う環境だったので、緊張はしたんですけど、より気持ちを届けることができたんじゃないかという手応えがありました。1回目から、びっくりするくらいアットホームな雰囲気で、みんなで共有したこの温かさをもっと大きなものにしていきたいなって。

ーーお客さんからの感想は?

ChouCho:毎回アンケートを書いてもらっていて、それが驚異的な回収率です。ライブ直後のリアルな感想をたくさんいただけるので、それを参考にして次に活かすということを繰り返しながら、アコースティックライブを続けてきました。

ーー実際にアンケートを参考にして実現したものは?

ChouCho:カバー曲ですね。ライブハウスでやる時はリクエストコーナーがあって、開演前に歌ってほしい曲をみんなに書いてもらって、ステージで箱から紙を引いて、「○○さんありがとうございます。○○さんからのリクエストで、○○を歌います」と。みなさんいろいろな曲を書いてくださって、夏なら夏の曲とかその季節に合った曲だったり、アニソンだけじゃなくJ-POPもたくさんあって。お客さんもドキドキしながら観てくださって、私もすごく楽しいです。

ーーパーソナリティーがハガキを読みながら番組を進行していく、ラジオの深夜放送みたいな距離感ですね。

ChouCho:そうですね。その場でパッと演奏して歌えたり、お客さんとコミュニケーションが取れるほどの距離の近さは、アコースティックライブの魅力です。素の自分になれますし、のびのびとやれています。ホール会場の時は、楽曲を1曲でも多く届ける意識ですけど、ライブハウスはおしゃべりが多めになります。私が一方的にライブをやるのではなく、それこそラジオ番組のようにみんなと一緒に作ってきたからこそ、こうして10回目を迎えることができたと思っています。最初はこんなに続けられるとは思っていなくて。

ーー最初は、不安もあったんですか?

ChouCho:もちろんありました。誰も来てくれなかったらどうしよう〜って。私が普段歌っている曲はアニメのテーマソングで、ポップで明るい曲ばかりだし。お客さんも一緒に歌ったりジャンプして盛り上がるのが楽しくて、ライブに足を運んでくださる方が多い。それとは真逆のことをやるわけですから、どれくらいの方が来てくれるのかまったく読めませんでした。でも蓋を開けてみたら、ありがたいことに毎回ソールドアウトしています。

ーーアコースティックのアレンジとカバー以外の曲選びは、どういう風に決めていくんですか?

ChouCho:リハで試しながらですね。これはアコースティックにハマるだろうと思ってやってみたけど、合わなかったという曲もあって。アコースティックライブは回によって楽器編成が違うので、ピアノだけだとリズムが取れなくて一度は却下になったけど、そこにギターが入ったらすごく良くなったから復活したという曲もあるし。リハでそういう試行錯誤をしながら、曲選びとアレンジをやっています。

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