秦 基博、Nulbarich、緑黄色社会、milet……歌の魅力を追求し続けるアーティストの最新作

 4年ぶりのオリジナルアルバムを控えた秦基博のニューシングル、12月1日に初のさいたいまスーパーアリーナ公演を行うNulbarichの新作ミニアルバムなどを紹介。音楽性、サウンドメイクを意欲的に変化させながら、歌の魅力を追求し続けるアーティストたちの最新モードを体感してほしい。

秦基博『Raspberry Lover』(通常盤)

 4年ぶりのオリジナルアルバム『コペルニクス』に先がけてリリースされるニューシングル『Raspberry Lover』の表題曲は、秦 基博のベーシックな形である“アコースティックギターと歌”を中心に置きながら、現行のR&B、ヒップホップにも通じる低音の鳴り方を重視したトラックメイク、そして、すぐ近くにあるのに、決して手に届かない恋愛を描いた歌詞がひとつになったナンバー。憂いを帯びたメロディ、鋭利な手触りのサウンドを含め、これまでのパブリックイメージを刷新する、まさに新機軸と呼ぶべき楽曲だ。暗さ、切なさをたっぷり含みながら、サビに入った瞬間に気持ちよく解放されるーーつまり、ダークな感情をポップに昇華するボーカリゼーションも絶品だ。

Raspberry Lover
Nulbarich『2ND GALAXY』

 2019年12月1日に行われるさいたまスーパーアリーナ公演。初めてのアリーナライブを見据えながら制作された1stミニアルバム『2ND GALAXY』には、拡大し続ける活動の規模とともに、加速度的にスケール感を増しているNulbarichの現在地が示されている。骨太にしてしなやかなビート、軽快なギターカッティング、美しく漂うメロディが絡み合うダンスチューン「Twilight」、アグレッシブなトラックにヒップホップ経由のフロウを乗せた「Get Ready」、90年代のオルタナティブロックの香りを感じさせる「Rock Me Now」。“デカい場所で鳴らす”ことを前提にした楽曲によって、JQのボーカルも徐々に変化。カリスマティックな強さを備え始めた歌声は、Nulbarichの新たな武器と言っていいだろう。

Nulbarich – Make “A STORY” at SAITAMA SUPER ARENA

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