浅田祐介×DÉ DÉ MOUSE×SASUKE 異世代鼎談 三者が考える、今求められる音楽作家の資質

浅田祐介×DÉ DÉ MOUSE×SASUKE 異世代鼎談 三者が考える、今求められる音楽作家の資質

 プロデューサーの浅田祐介をモデレーターに、ソングライティングやトラックメイキングのノウハウから、作品をアピールするためのセルフプロデュースの仕方まで、第一線で活躍する様々なアーティストを招いて実践的に学べる音楽制作講座『ミュージック・プロデューサーズ・アカデミー』が、タワーレコードが開催する教育講座「タワーアカデミー」にて10月よりスタートする。各コース最終日には、ゲスト・アーティストの所属事務所をはじめ、音楽業界関係者を集め、参加者の作品を批評する「デモ試聴会」を実施。具体的な指導やアドバイスが受けられるなど、「新しい才能」を世に送り出すための、様々な工夫が設けられているという。

 そこで今回リアルサウンドでは、第一回、第二回目のゲストアーティストであるDÉ DÉ MOUSEとSASUKE、そしてモデレーターの浅田祐介による鼎談を行い、『ミュージック・プロデューサーズ・アカデミー』の狙いをはじめ、各講師の意気込み、楽曲作りにおけるモチベーションや今求められるクリエイター像など、ざっくばらんに語り合ってもらった。(黒田隆憲)

レコーディングスタジオが持つ知識や経験の共有

DÉ DÉ MOUSE、SASUKE、浅田祐介

ーーまずは今回、浅田さんがモデレーターを務める『ミュージック・プロデューサーズ・アカデミー』の狙いを教えてください。

浅田祐介(以下、浅田):今、都内のスタジオもどんどん閉鎖されてしまっている中、個人で「ベッドルーム・ミュージック」というか、コンピューターソフトで音楽を構築して発表していくスタイルがすごく多くなっていると思うんですよね。そんな中で、一つ危機感を覚えたのは、これまでレコーディングスタジオが持っていた知識や経験というものが、「財産」としてきちんと共有されたり継承されたりしているのだろうか? ということだったんです。そういう場所がないまま、今の状態が進んでいくのは音楽業界全体にとっても良くない。なので、そういう場所を作りたいと思ったことが大きなきっかけでしたね。

 僕は今、作家事務所を運営しているのですが、作家たちはみんな家にこもって一人で音楽制作をしているんですね。そうすると、メンタルをやられるんですよ(笑)。なので、うちでは週に一度会って、それぞれの楽曲を聴き合ったり批評し合ったり、機材やプラグインなどの情報交換をしたりしているんですね。その様子を見ていると、こうやって人と話すことって大事なのだなと。インターネットを介するのではなく、ちゃんと顔を突き合わせる「場」が欲しいなと思ったことも大きいです。

ーーそこで、講師としてDÉ DÉ MOUSEさんとSASUKEさんを起用した理由は?

浅田:今回の講座は月ごとにテーマを決めています。10月は、アーティストご自身で作品を発表していらっしゃる方に出ていただこうと思い、真っ先にデデくんが浮かびました(笑)。制作しているトラックのクオリティはもちろん素晴らしいですし、ボイスチョップの技もすごい。SASUKEくんは、実は知り合いに「今度こういう講座をやるんだけど」って相談した時に推薦してもらったのですが、もちろん名前は存じ上げていました。パッドを用いたトラックメイキングというものを、個人的に見てみたいなという気持ちもあったんですよね。それに、僕らのような大人たちがティーンエイジャーに教えを請うっていうのもなんだか楽しくないですか?(笑)。

 それと、お二人ともいわゆるマニュアル化された既存の機材操作はしていないと思うんですよ。一人で楽曲制作をしていると、どうしても雑誌や書籍に乗っている知識をそのまま鵜呑みにしたり、よくてもYouTubeに上がっているマニュアル動画をそのまま実践したりするだけになってしまう。そんな中、既成概念にとらわれないお二人の制作メソッドを目の前で見られる機会があるというのは、ものすごく貴重なことだと思うんですよね。しかも、お二人とも全くアプローチが違うと思うから、そこも勉強になるんじゃないかな。デデさんとSASUKEさんは、ソフトは何を使っているの?

SASUKE:僕はAbleton Liveですね。

DÉ DÉ MOUSE:僕は、ライブではエイブルトンを使ってますが、制作ではSteinberg Cubaseです。

浅田:なるほど。もし生徒さんの中で、同じソフトを使っている方がいたら「そんな使い方も出来るのか!」ってびっくりするようなワザも披露してもらえるかもしれないし、違うソフトを使っているなら操作性の違いなどを確認できるかもしれないですよね。そういったノウハウについてのインタラクティブなやり取りは、YouTube動画などよりも圧倒的に情報量が多いはずです。

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