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バンドサウンドにバイオリンを融合させるV系バンド AIOLIN 2周年記念ワンマンで見せた決意表明

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 ヴィジュアル系とバイオリン。この組み合わせで連想する人といえば、LUNA SEAのSUGIZOと答える人が大多数ではないだろうか。両親がともにオーケストラの団員という音楽一家に生まれ、3歳からバイオリンを学んでいたSUGIZOがクラシックに造詣が深いのは周知の事実であり、LUNA SEAの楽曲でも時折バイオリンを披露することは有名な話だろう。ただ、バンドとしての話に限ればそれはあくまでピンポイントのソロであったり、LUNA SEAの楽曲に幅や奥行を出すために用いられることが多く、バイオリンが楽曲の軸になるようなものは少ない。

ヒカリト(Vo/Gt/Vn/Pf)

 そのLUNA SEAとはまた違ったアプローチの仕方でバンドサウンドにバイオリンを融合させる新たなヴィジュアル系バンドがまさしく彼ら。“革命的ヴァイオリニズム”をコンセプトに掲げ活動し、ヒカリト(Vo/Gt/Vn/Pf)、悠(Gt)、レイス(Ba)、Seiya(Dr)の4人からなるAIOLINだ。フロントマンであるヒカリトは国内最高の音楽学府である東京藝術大学器楽科のヴァイオリン専攻を卒業しているいわばバイオリンの超エリート。彼もまたSUGIZOと同様に両親が音楽家であり、物心ついた時にはすでにバイオリンを手にし、3歳からクラシックの世界へ足を踏み入れていたという。しかし、ヒカリトはAIOLINを組むまでは自らのこだわりからバンドではバイオリンを弾いたことはなくあえて封印、当初バンドではギタリストとして活動しており(ギタリストとしてもそのテクニックは一級品)、AIOLINの結成を機にボーカルに転向。バイオリンやピアノに関しても自分の持っている技術は惜しみなく使おうと今のバイオリンラウドロックのスタイルに行き着いたと語っている。そう、彼らの楽曲においてバイオリンは非常に重要な軸になっているのだ。

 そんなAIOLINが2月6日に始動2周年を迎え、東京・渋谷TSUTAYA O-WESTにて『AIOLIN 2nd Anniversary ONEMAN ANTITHESE ~AIOLIN過去最大の挑戦 全員の夢を乗せて~』を開催した。今回は、ちょうど1年前に行われた1周年ワンマンで告知をし、この日のためにと1年間を駆け抜けてきた彼らの集大成ともいえる1日の模様をレポートする。

レイス(Ba)

 開演前。いよいよ始まるかと背筋を伸ばしていると、幕の向こうから気合入れの円陣の声が聞こえた。ほどなくして会場は暗転し、SEとともにメンバーが登場。最後にバイオリンを高く掲げ現れたヒカリトがバイオリンを構え、弓でフロアを指すと「Antithese」でライブはスタート。重厚なサウンドをバックに〈反逆の声を〉と歌う様はまさしくAIOLINの4人が革命を起こそうとしている現状に対するアンチテーゼのように思える。その反逆の狼煙はレイスのスラップとバイオリンの音色が絡む「Distress」で早くも結実する。〈中指立てて〉と反逆の姿勢を示すとサビで会場は一斉にシンガロングし、その反逆の声に賛同する意志を見せた。

 ステージと客席がお互いの意志を確認しあったのち、ライブのギアを入れたのは「Remember The Name」だ。流麗なバイオリンの音色に導かれ始まる疾走感あふれたこの曲の間奏では、ヒカリトがフライングVを手にテクニカルでメタリックなギターソロを披露した。ヒカリトと悠のツインリードによるメロディアスなイントロを奏でた「Colors」からもわかるように、AIOLINの楽曲は非常に耳なじみがいい。楽器陣の演奏はラウドでありながらも、メロディはキャッチーなのだ。それはライブ中に口ずさみながら演奏するメンバーを見てもわかるだろう。彼らの楽曲はキャッチーなメロディとそこに絡むバイオリンが軸であることを大前提に、そこから引き算をして楽曲を構築し、絶妙なバランスで成り立っていることがよくわかる。

 中盤、暗転したステージで1人バイオリンを奏でたヒカリトが披露したのはクラシックの超難曲「Ysaye Sonata No.3 Ballade」。物音ひとつたてることさえ許されないほど張りつめた中でのバイオリンソロは普段のライブでは味わうことのできない時間であった。その緊張感をゆっくりと解すように演奏された「Orpheus」でライブを再開させると、物語は次のページへ。続く「When I Close My Eyes」ではAIOLINらしい美しいサウンドとメロディを、詩の世界観が美しい「Tear In The Rain」ではAIOLINらしいラウドなサウンドと美しいメロディの対比を聴かせ、Seiyaはその華奢な見た目からは想像もつかないほどハードなドラミングを見せる。

Seiya(Dr)

      

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