AAAの“強さ”の秘密は? 全方位に向けて破竹の勢い見せた2018年の活動を振り返る
2018年はライブに向き合ったAAA
2018年のAAAの活躍は目を見張るものがあった。1月1日に東京体育館で行われた『AAA NEW YEAR PARTY 2018』で今年の幕を切って落としたかと思いきや、6月からは『AAA FAN MEETING ARENA TOUR 2018 ~FAN FUN FAN~』を全国6会場16公演行い、夏にはa-nationの2年連続ヘッドライナーを務めただけではなく、8月に1年半ぶりとなるニューアルバム『COLOR A LIFE』をリリース後、2年連続となる4大ドームツアーを開催。これに加えてメンバーそれぞれの活動も行われている。
こうして振り返ってみると、今年のAAAは徹底してライブに向き合っていたと思う。会場に集まったファンとのコミュニケーションを通し、お互いの絆を深めていくことを非常に重要視していたのではないだろうか。それは公演名から見ても明らかだ。
リリースに関しては、今年はシングルという形態での販売は行っておらず、強いて言うならばアルバムのリード曲として「DEJAVU」のMVが公開されているのみ。あくまでもアルバム『COLOR A LIFE』をベースとした活動を行っているところも興味深い。前年の伊藤千晃の脱退から6人体制初のアルバムだということもあり、それぞれの個性を打ち出しながらも、新しいAAAの姿を明瞭にした多様性に満ち溢れた名盤であると思う。そのメッセージとともに、彼らは今年、日本中のファンに直接その想いを届けに東奔西走した年だったのではないだろうか。
それぞれの個性が光ったソロ活動
個人活動としても躍進した年でもあった。西島隆弘はNissyとして全国アリーナツアーを見事成功させ、来年は史上最年少での4大ドームツアーを開催することが決定している。日高光啓はSKY-HIとして日本を取り巻く閉塞感に鋭く切り込んだ4thアルバム『JAPRISON』をリリース。これまで以上に真摯なメッセージを発している。
末吉秀太は現在放送中の『仮面ライダージオウ』の主題歌「Over “Quartzer”」の作詞を手がけるだけでなく、DA PUMPのISSAとともに歌唱し、コアファン以外にもリーチ。本曲は歴代ライダーファンだけでなく、一般音楽ファンからもフロア対応のキラーチューンとして高い評価を得ている。
また、浦田直也は7月にアルバム『unbreakable』をリリースし、現在ツアー『urata naoya LIVE TOUR 2018-2019 -unbreakable-』の真っ最中。與真司郎はアルバム『THIS IS WHO I AM』のリリースだけでなく、写真やファッション方面で幅広く活動。宇野実彩子も今年2月の「どうして恋してこんな」でのソロデビューを皮切りに、アーティスト活動はもちろん、来年1月に第30回フジテレビヤングシナリオ大賞『ココア』で初の不倫相手役を演じるなど、演技の幅を広げている。こうして列挙するだけでもメンバーの活動がそれぞれより充実したものへと拡充していることがわかる。