GReeeeN、AAA、三代目……2017年野球選手の登場曲に注目 アイドル&声優やオリジナル曲も
野球選手がマウンドに上がる直前にモチベーションやテンションを上げられるかどうかは、勝負の行方を大きく左右する。その鍵を握る一つが、登場曲だろう。
先日、Perfumeの「FLASH」がドジャースの前田健太投手の登場曲に決定した。前田投手は選曲理由について、「広島を代表するアーティストPerfumeさんの力を借りて広島パワーで1年間がんばろうと思ったから」と語っている。(参考:http://natalie.mu/music/news/227459)他にもヤンキースの田中将大投手が、2014年から2016年まで3年連続でももいろクローバーZの楽曲を使用していることも話題となった。
日本国内で活躍する選手の登場曲に着目すると、登場曲に多く使われているアーティストはGReeeeN、Mr.Children、ONE OK ROCK、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE、AAA、BIGBANG、AK-69、ベリーグッドマンなど(2017年4月7日現在、2017年度の登場曲が発表されていない中日ドラゴンズを除く11球団を調査)。選手によっては打席ごとに曲を変えるなど、細かいこだわりも見られた。
「キセキ」でドラマ『ROOKIES』(TBS系)の主題歌を務めたことで野球のイメージが強いGReeeeN、代表曲「ハリケーンリリ、ボストンマリ」など明るくポップなメロディが多いAAAが多いのは納得の結果と言える。また「R.Y.U.S.E.I.」「HAPPY」などヒット曲を連発する三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE、10代、20代などから絶大な支持を得るONE OK ROCKも人気が高い。
そんな中、地元名古屋で活躍するAK-69と3人組ユニット・ベリーグッドマンも多く使われている。AK-69は中日ドラゴンズの谷繁元信前監督もファンを公言し、2014年には最も使われているアーティストとなるなど(参考:https://baseballking.jp/ns/20747)、選手の間ではすっかり定番曲となっていると言える。また、ベリーグッドマンは過去にメンバーと同い年であることから前田投手の入場曲も手がけており、ストレートで背中を押すような歌詞が人気を集めたようだ。
曲名に目を向けると、EXILE THE SECOND「SUPER FLY」(阪神タイガース・榎田大樹投手)、FUNKY MONKEY BABYS「走りだそう」(読売ジャイアンツ・小林誠司捕手)、RADWIMPS「会心の一撃」(横浜DeNAベイスターズ・綾部翔投手)など挙げ始めればキリがないが、歌詞も含めやはり“走る(駆ける)”、“飛ぶ(飛ばす)”、“打つ/撃つ”といった言葉が入っているものが多い。
一方で、田中将大投手同様、アイドルやアニソン、声優が歌う楽曲など自分の“好き”な曲を貫く傾向も見られた。例えば、“おたくと”の愛称を持つほどゲーム・アニメ好きで知られる横浜DeNAベイスターズ・野川拓斗投手は内田真礼「ギミー!レボリューション」、“あーりん推し”を公言する福岡ソフトバンクホークス・石川柊太投手はももいろクローバーZ 「DECORATION」……。前向きな楽曲で自分を奮い立たせる以外にも、“好き”な曲を登場曲にしてテンションを上げる、という選手も多いようだ。