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けやき坂46は乃木坂46と欅坂46のハイブリッドな存在に? 舞台『あゆみ』挑戦から読む

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 けやき坂46による初舞台公演『あゆみ』が、4月20日より東京・東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで上演される。

 初の舞台となる「あゆみ」は「わが星」などの作品で知られる柴幸男(ままごと)の代表作の一つで、演出は黒色綺譚カナリア派を主宰する劇作家の赤澤ムックが担当。メンバー20名が「チームハーモニカ」「チームカスタネット」の2チームに分かれ、10人全員であゆみ1役を演じるという個性的なスタイルの演劇に挑戦する。

欅坂46『不協和音』(TYPE-D)

 坂道シリーズの先輩である乃木坂46は、『全ての犬は天国へ行く』や『墓場、女子高生』といった演目に挑戦してきたが、欅坂46は舞台公演を一切設けずここまできたため、けやき坂の舞への挑戦はある種異例ともいえる。今回の試みについて、坂道シリーズに詳しく演劇にも造詣の深いライター・香月孝史氏はこう語る。

「たしかに、舞台演劇といえば同じ坂道シリーズである乃木坂46のイメージが強いのは間違いありません。しかし、乃木坂46がもつ演劇への志向は欅坂46にもしっかりと引き継がれているように思います。特に、振付師・TAKAHIROさんを中心とした楽曲の振付やステージ上での演出・パフォーマンスにみられる、群像としての表現にはそれを強く感じます。そのなかで、まだキャリアも浅く単独作品の多くないけやき坂46が、『あゆみ』という作品で舞台公演を行なうのは、非常に楽しみな試みです」

 香月氏は演目の重要性について、下記のように続ける。

「ままごとの柴幸男さんは、現代演劇のトップランナー的な存在です。近年の代表作である『わが星』では、三浦康嗣さん(口ロロ)とともに演劇とラップを鮮やかに結び付けました。今回けやき坂46が上演する『あゆみ』は、ミニマルな舞台美術で一人の女性の一生を描く作品です。特徴的なのは、登場人物が単純な一人一役ではないことです。全キャストが舞台の上を歩き続けながら、主人公とその周辺人物の役柄を次々にバトンタッチして演じていく。その入れ替わりも面白く、全員で共通の役を橋渡ししていく作品であるだけに、カンパニーとしてのまとまりも求められますね」

 そんな演目にけやき坂46が挑戦することについて、同氏は「坂道シリーズのなかでも一番適している」と述べる。

「例えば乃木坂46であれば、メンバー個々人がいちタレントとしての強さや有名性を持ち、それを高めている段階であるため、個人としての存在感を示しやすい役柄・演目の方が、現時点でのキャリア形成を考えても適しているでしょう。しかし、『あゆみ』は一人の役者が一役を演じるスタイルではなく、役者の有名性に頼らないタイプの作品でもあるため、一つのカンパニーとしての表現を見せ、また集団としての力を付ける意味で、けやき坂46によって上演されることには大きな意義があると思います」

      

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