内田有紀に聞く、デビュー時から変わらない“美の秘訣” 「今できることを考えた方がいい」
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とてつもなく衝撃的なドラマ・デビューだった。92年、フジテレビ『ボクたちのドラマシリーズ』の1作『その時、ハートは盗まれた』。主演の一色紗英の唇を奪う奔放な少女役がハマりにハマり、事実上の主役として一躍注目の的に。似合い過ぎるショート・カットといい、スレンダーなスタイルといい、圧倒的な存在感は超新星出現!を思わせた。
もともとはユニチカの水着キャンペーン・ガール。高校時代はフェンシングで東京都大会3位に入るほどの運動神経で、ドラマでは制服のまま跳び箱でバク転を決めたりも。その後も着々と出演歴を重ね、『ボクたち〜』第2期の『時をかける少女』や、人気コミックが原作の映画『花より男子』では主演も。
94年には「TENCAを取ろう!〜内田の野望〜」でCDデビューを果たし、"アイドル冬の時代"と言われてた中、異例の新人女性アイドルによるオリコン1位という快挙を達成。トリッキーなタイトルの曲だが、彼女らしいはつらつさがよく出ていた。「Only You」「BABY'S GROWING UP」は小室哲哉がプロデュースを手掛けるなど、当分は内田有紀時代か?と思われたが、意外とかげりも早く来た。
『キャンパスノート』『翼をください!』などのドラマに主演、CDリリースも続けるも、デビュー当時ほどの勢いがない。久々の逸材ゆえに急激にメディア露出が増え、新鮮味が薄れてしまったのだろうか。ただ、アルバム『愛のバカ』は、Chara、LA-PPISCH、大沢誉志幸、CHARらを作家陣に迎えての実験的な試みが高く評価された。
しばらく仕事をセーブ後、98年に久々のシングル「ハートブレイク・スナイパー」をリリース。連ドラにも再び顔を出すようになり、01年の『ビッグウイング』では5年ぶりに主演。一方、つかこうへい劇団で演技修業を積んで『新・飛龍伝』の舞台にも主役として立つ。ポテンシャルは絶大だけに、本格派女優としては今後の期待が大きい。(斉藤貴志)
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