『VIVANT』花岡すみれが更新したブルーウォーカー像 新章で深まる存在感と大きな“謎”

堺雅人が主演を務める日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の第2シーズンがついにスタートした。本作は、2023年7月期に放送された『VIVANT』の続編。第1シーズンから3年の時を経てはいるが、第2シーズン第1話の話数の表記が「第11話」とされていることからもわかるように、物語は第1シーズン直後が舞台で地続きになっている。
だが、実際の時間が3年も経てば変わってしまうこともある。そのひとつが子役の成長だ。第1シーズンで砂漠で倒れていた乃木(堺雅人)を発見し、窮地を救った少女・ジャミーンはモンゴルの子役であるナンディン・エルデネ・ホンゴルズラが演じていたが、当時10歳の彼女は現在14歳に。大きく印象を変えないためか、第2シーズンからは日本人の子役・本間さえがジャミーン役を引き継いでいる。

さらに、第2シーズンを待つ中で起こった社会の大きな変化といえば生成AIの台頭である。本作でも本編映像製作の一部にGoogle製の生成AI技術「Veo 3」が導入され、劇中でも高山みなみが声を担当するスーパーコンピューター「AI ハヤト」が活躍している。そんな中で以前よりもチームの中で重宝され、存在感を増しているのが、凄腕ハッカー“ブルーウォーカー”こと太田梨歩だ。
第2シーズンから新たにブルーウォーカーを演じているのは、花岡すみれ。小学校5年生のときにスカウトされたことをきっかけに芸能界入りを果たした花岡は、中学卒業までは東京までバスで3時間かけてワークショップやオーディションに通っていたという努力家だ。唐沢寿明が主演を務めた『ボイスII 110緊急指令室』(2021年/日本テレビ系)では、性犯罪の被害者で、衝動的に狂言誘拐を企ててしまった女子高生を演じ、ヘビが体を這うなどトラウマに苦しめられる難役を演じきった。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022年度前期)では、のちに主人公の暢子(黒島結菜)の親戚と分かる房子(原田美枝子)の妹として写真で登場している。近年は、日曜劇場『御上先生』(2025年/TBS系)で法学部を志望している遠田祥子役で出演し、『VIVANT』では黒須役を演じている松坂桃李と共演していた。現在、黒須は拉致され行方不明になってしまっているが、黒須役、ブルーウォーカー役として共演できる日も近いことだろう。

第1シーズンでのブルーウォーカー・太田(飯沼愛)はテントのモニターでもあった山本(迫田孝也)に脅されてハッキングによる諜報活動や誤送金事件に従事させられていたこともあってか、山本と同世代の乃木や野崎(阿部寛)に対しては、敵対的で主張するべきところは主張し、互角にやり合っていたような印象だった。それに比べると第2シーズンのブルーウォーカーは素直に乃木の指示に従っており、威勢の良さがなくなっているが、これは彼女が乃木側の“明らかな味方”であるという証拠でもある。国外に逃亡した新庄(竜星涼)が何を企んでいるのかや、誰が味方かもわからない今、このブルーウォーカーのおとなしさは、新庄と戦うことができるというひとまずの安心材料といえる。
また、第1シーズンでブルーウォーカー救出のきっかけを作ったのは黒須だったが、第11話では、そんな黒須が拉致される場面を見たブルーウォーカーが彼の安否を気にする場面も。これまでにはなかった乙女な部分を垣間見せてきたところは、2人が恋愛関係へと発展していくかもしれないという新展開をうっすらと感じさせるものとなっている。

一方で、8月2日に放送された第12話は、丸菱商事専務の長野(小日向文世)に別班と強い繋がりがあることが示唆され、幕を閉じた。ブルーウォーカーは丸菱商事に勤めていた際に、この長野と不倫関係にあったことがわかっている。この事実が単なる“スキャンダル”とも考えにくく、今後の展開に関わる“伏線”である可能性もある。まだブルーウォーカーには知られざる顔があるのかもしれない。
長く第一線で活躍する堺や阿部寛らの中で演技をするのは、若手で成長途中である花岡にとってプレッシャーもあることだろう。だが初代・ブルーウォーカーを演じた飯沼愛がその後、連続ドラマで主演を務めるなど大きく飛躍していったことを考えると、花岡も本作を通して変貌していくはずだ。本作は、その輝ける瞬間を目撃できる貴重な機会だ。今後のブルーウォーカーの変化とあわせて、花岡の芝居も楽しみにしていきたい。
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、内野謙太、花岡すみれ、本間さえ、二宮和也、井上順、林遣都、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、宮下今日子、Tanapak Jongjaiphar、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
公式X(旧Twitter):@TBS_VIVANT
公式Instagram:tbs_vivant
公式TikTok:vivant_tbs























