上白石萌音、表現者として目指す理想像 作品選びは「誰かの役に立てるのか」を一番に

上白石萌音、表現者として目指す理想像

 毎週金曜21時よりテレ東系で放送中のドラマ9『法廷のドラゴン』は、完全オリジナル脚本の将棋×痛快リーガルドラマ。主演の上白石萌音が、得意の将棋に絡めた法廷戦略で事件を解決していく新米弁護士・天童竜美を演じている。そんな上白石に、撮影時のエピソードや舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演中に得た学び、そして2025年の目標について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

ロンドンまで将棋のコマを持って行き猛特訓

ーー撮影はすでに終わっているそうですね。

上白石萌音(以下、上白石):昨年のうちに撮り終えました。なので、視聴者の皆さんよりもちょっと知っている人として、作品を楽しみたいと思います。

ーー撮影を振り返っていかがですか?

上白石:頑張ったなぁと思います(笑)。台詞が今までで一番難しかったんです。覚えながら笑っていました。「難しすぎるっ!」って。爆笑しながら覚えるというちょっと心配なゾーンに入ってましたね。それくらい頭がパンクしていました。ただ、現場が素敵な人ばかりだったので、毎日撮影に行くのが楽しみでした。

ーーたしかに、竜美は将棋のプロを志していた新米弁護士ということもあり、かなり専門用語が多そうですよね。

上白石:そうなんです。ただ役づくりに関しては、何をするべきかがはっきり分かっていたんです。とにかく、将棋と法律の勉強をすること。この2つをやっていたら、自ずとキャラクターへの共感が深まっていくと思って頑張りました。

ーーロンドンまで将棋のコマを持って行かれたんですよね?

上白石:行きました! 将棋には指1本触れたことがなくて、何も分からない状態だったので。とくに、指し手の所作は何度も練習しました。「3筋の4段目に歩を置く」などという台詞も、頭のなかで理解していないと覚えられないので、自分でコマを動かしながら台詞を暗記したりしていました。まさに受験勉強みたいでしたね。

ーーでは、今は完璧に?

上白石:いやぁ、格好だけは一丁前です(笑)。

ーー和装も素敵ですよね。

上白石:ありがとうございます。撮影のときも、和装になると自ずとスイッチが入っていました。背筋がシャキッとして勝てそうな気になるんですよね。あとには引けないなというか。そういう思い込みって大事ですよね。竜美にとっても、和装が気合を入れるためのアイテムになっていたんだろうなと思います。

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