『全修。』『SAKAMOTO DAYS』『メダリスト』 注目すべき2025年冬アニメを紹介

『全修。』『メダリスト』ほか注目の冬アニメ

 2025年の冬アニメは、オリジナル作品から人気シリーズの続編まで多彩なラインナップが揃っている。異世界転生や青春ドラマ、スポーツやアクションといった幅広いジャンルが展開され、アニメファンにとって見逃せないシーズンとなりそうだ。本記事では、注目の冬アニメを、オリジナル作品や今期から始まる作品を中心にピックアップして紹介する。

『全修。』

『全修。』メインPV

 オリジナルアニメで最注目は『全修。』。天才アニメ監督と称される主人公・広瀬ナツ子がアニメ作品の制作中に過労で倒れたところ、自身が子どもの頃に好きだったアニメ映画『滅びゆく物語』の世界に転生していた、という物語だ。

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 オリジナルということもあり、放送前の情報は限られているため「転生作品」と一概に紹介するのは早計かもしれないが、アニメ監督と「好きな作品」という特殊な関係性をどのように描くのか。

 本作で『月刊少女野崎くん』や『ダンベル何キロ持てる?』などを手掛けた山崎みつえ監督が、満を持してオリジナルアニメに挑戦する。恋愛や日常が絡んだコメディが得意な監督だが、アニメ制作を舞台とした設定で、どのような物語を紡ぎ上げるだろうか。また過去作は動画工房での制作が多かったが、今回はMAPPAが制作を手掛ける。制作スタジオが変わったことによる作風や表現の変化にも期待したい。

『もめんたりー・リリィ』

『もめんたりー・リリィ』メインPV第2弾

 オリジナルアニメでは『もめんたりー・リリィ』も注目作だ。制作を担当するアニメスタジオのGoHandsは、以前手掛けた『好きな子がめがねを忘れた』第1話冒頭の学校の階段を上るシーンなどで、その動きのある映像とキャラクターの造形美が話題を呼んだ。

 アクション要素をさらに強化し、映像の迫力を高めている本作。PVでは、荒廃した街中を縦横無尽に駆ける少女たちが描かれており、美麗な背景動画とキャラクター作画が一体となる快感が味わえる。『進撃の巨人』Season1からSeason3 Part.1までを手掛けたWIT STUDIOの表現のように、動き回る迫力のあるアクション描写に挑戦している意欲作だ。

『空色ユーティリティ』

『空色ユーティリティ』第3弾PV

 オリジナルアニメからもう1本、ゴルフをテーマとする『空色ユーティリティ』を紹介したい。2021年に15分ほどの短編アニメとして放送・配信されたYostar Pictures初のオリジナルアニメだったが、今回TVシリーズ化を果たした。

 女子高生・青羽美波は得意なこともやりたいことも特にない自身に焦りを抱き、「自分だけの特別」を求めてゴルフ練習場にたどり着く。そこで卓越したゴルフの腕を持つアルバイトの茜遥と出会い、ゴルフに熱中していくという物語だ。本作を手掛ける斉藤健吾監督は、これが長編アニメ初挑戦。監督自身もゴルフが趣味であるとXの紹介文に記載しており、そのフレッシュな挑戦が青羽美波の物語とも重なり、爽やかなゴルフの風を感じさせてくれるだろう。

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