小林千晃、花江夏樹、梅田修一朗ら、2024年のアニメシーンを盛り上げてくれた男性声優たち
2023年に続いて、2024年も『鬼滅の刃 柱稽古編』や『【推しの子】第2期』といったシリーズ作品から、『ダンダダン』などの初アニメ化作品まで、社会的に支持を集めた作品が多かった印象だ。豊作とも言える2024年に存在感を見せた男性声優たちの活躍を振り返ってみたい。
小林千晃
まずは小林千晃。昨年『地獄楽』の画眉丸役、『スプリガン』の御神苗優役、『葬送のフリーレン』のシュタルク役など、様々な役柄を演じてきた小林だが、今年も『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の安達清役や『花野井くんと恋の病』の花野井颯生役、『アオのハコ』の笠原匡役といった主要キャラクターを演じており、2024年は“小林千晃イヤー”と言っても差し支えないだろう。
中でも『花野井くんと恋の病』で演じた花野井くんの演技はとても良かった。イケメンで頭もいい完璧超人な花野井くんだが、実は愛が重い男子。じんわりと温かみを感じる小林の声がまさに役柄とぴったり合っていて、原作そのままの花野井くんで再現されていた。2025年も『光が死んだ夏』『紫雲寺家の子供たち』『ガンバレ!中村くん!!』と主要キャラクターでの出演作が控えており、まだまだ小林旋風は続いていきそうだ。
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中村悠一
もはや、今更取り上げるまでもないと言われてしまいそうではあるが、個人的には中村悠一も推したい。今もなお途切れることなく主要キャラクターを演じている中村だが、今年も『魔法科高校の劣等生』第3シーズンをはじめ、『戦隊大失格』や『チ。 ―地球の運動について―』『メカウデ』『明治撃剣-1874-』など、話題作への出演が相次いだ。『WIND BREAKER』の梅宮一役や『逃げ上手の若君』の諏訪頼重役など、主人公を支えるポジションの役も印象的で、特に諏訪の頭脳明晰かつユーモアのあるキャラクターは中村にしから出せない演技だった。
意外だったのは劇場アニメ『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』で中村が演じたうさぎの大福だ。筆者は今年初めて『プリキュア』シリーズの映画を観に行ったのだが、聞き覚えのある声が聞こえてきたと思ったらまさか中村で驚いた。幅広い声色を持つ中村の演技が光った作品となった。
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