前田拳太郎&奥智哉、共通点は“ダンスが苦手”!? 時代劇ならではの所作に込めたこだわり

前田拳太郎、奥智哉の顔つきに感じた成長

 次世代のスターを集めた、歌ありダンスありの新しい時代劇『君とゆきて咲く ~新選組青春録~』(テレビ朝日系)。本作は、手塚治虫の漫画『新選組』を題材に、史実を交えながらも、自由な解釈で幕末の世を描いていることで話題だ。

 そんな本作でW主演を務めるのは、『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)の共演も記憶に新しい前田拳太郎と奥智哉。

 2クールにおよぶ大プロジェクトの屋台骨となる2人に、「時代劇になじみがない人にも観てほしい」という本作の魅力や共演者について聞いた。

“先輩と後輩”から“頼もしい相棒”に

ーー『仮面ライダーリバイス』での共演から約2年経っていますが、前田さんから見て、奥さんが大人になったと感じる瞬間はありますか?

前田拳太郎(以下、前田):もう顔つきから感じます。 『仮面ライダーリバイス』をやっていた当時、おっくん(※奥智哉)はまだ16歳で、ちょっとあどけなさが残っていましたけど、19歳になった今、すごく大人になったんだなと感じます。今回はW主演として、2人でみんなを引っ張っていかないといけない立場ですが、現場でのあり方や、何事にも一生懸命取り組む姿を見ていると頼もしいですし、やっぱり一緒にいて楽しいなと思います。

ーー奥さんから見て、前田さんが変わったと感じるところはありますか?

奥智哉(以下、奥):お芝居に対するストイックさ、役への向き合い方が今回でより見えた気がします。(前田が演じる)大作がとても強い剣士の役なので、過密なスケジュールの中、必ず筋トレを2時間以上ちゃんと行っているところとか。『仮面ライダーリバイス』のときにはまだ分からなかった一面を知ることが増えて、俳優さんとしても人としても、以前よりさらに尊敬しています。

前田:嬉しい(笑)。ありがとうございます。

前田拳太郎

ーー『仮面ライダーリバイス』もアクションシーンは多かったと思いますが、時代劇のアクションと違いは感じますか?

前田:そうですね。やっぱり体ひとつでやるのと、刀を持ってやるのとでは全然違うなと思います。刀の切っ先までが自分の体というふうに僕は思っているんですけど、なかなか思ったように動きが決まらないときもあって、そういうときは鏡をたくさん見たり、映像を撮ったりして研究しています。あとは、常に生きるか死ぬかの戦いをしているので、相手と対峙したときの雰囲気が違いますね。僕自身、子どもの頃から空手をやってきたんですが、相手と対峙するのってすごく難しいなと思っているんです。アクションもお芝居の一部なので、いかに佇まいや表情で、戦いの雰囲気を作り出すかが重要なんだと思います。

奥:時代劇は所作が大事になってくるので、 アクションはできていても、足運びだったり、刀を取る動きが綺麗じゃないと、絵として見たときにカッコよく映らないんですよ。たとえば、刀を抜いてそのまま右手で握っているとき、左手はサヤを持ったままにしておくとか、そういう細かい部分での説得力と、アクションにおける力強さというのを両立させないといけないので、そこがすごく難しいですね。

奥智哉

ーー奥さんは、以前取材した際に「ダンスが苦手」とおっしゃっていましたが、 本作で披露されている剣舞は、迫力があって綺麗でした。ダンスへの苦手意識はなくなりましたか?

奥:いえ、まだ全然消えてないです(笑)。ターンがすごく苦手で、本当は体の軸をずらさないように回らなきゃいけないんですけど、それが未だに課題ですね。

前田:僕もダンスは苦手です。

奥:いやいやいやいや! 上手いじゃん。

前田:全然そんなことなくて、練習したんですよ。この作品が始まるって聞いた時点で、すぐマネージャーさんに「レッスン入れたいです」と伝えて、歌もボーカルレッスンを週に2回くらい入れて、なんとか撮影が始まるまでの期間に苦手を克服しようとしていました。LDH所属っていうと、やっぱりオーディションでも「踊れるの?」とか「歌えるの?」って聞かれるんですけど、今までずっと「できないです」って答えてきたんですよ。でも、今回を機に胸を張って「できます」って言えるようになったらいいなと思っています。


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