ジャニーズWESTの勢いが止まらない 重岡大毅、濱田崇裕らが演技の分野で存在感発揮

 近年、ジャニーズWESTの面々が目覚ましい活躍を見せている。2021年9月現在、重岡大毅主演のドラマ『#家族募集します』(TBS系)と濱田崇裕が主演を務める『武士スタント逢坂くん!』(日本テレビ)が放送中だ。桐山照史と中間淳太も人気バラエティ番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)に木曜レギュラーとして出演しているし、藤井流星は『VS魂』(フジテレビ系)でレギュラーを務めているほか、今年5月に公開された人気漫画の実写映画化第2弾『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』に、メインの悪役として出演している。そのほかのメンバーも舞台で活躍したり、ドラマに出演したりと、特にここ1~2年でその存在感は増すばかりだ。今回は、そんなジャニーズWESTの躍進ぶりを振り返っていきたい。

7人でのデビューまでの過酷な道のり

 2014年にデビューしたジャニーズWESTだが、それまでにはかなりの紆余曲折があった。2013年に事務所関係者から7人でのデビューを伝えられた彼らだったが、同年の12月31日に行われたカウントダウンライブで発表されたのは、中間淳太、桐山照史、重岡大毅、小瀧望の4人で“ジャニーズWEST4”としてデビューするということだった。その後、重岡を中心とした4人は「7人でデビューさせてほしい」と嘆願をつづけ、ようやく事務所の了承を得たという。2014年2月5日、初の主演舞台『なにわ侍 ハローTOKYO!!』の通し稽古での会見で、濱田崇裕、神山智洋、藤井流星を加えた7人でデビューすることが発表され、グループ名も現在の“ジャニーズWEST”に改められた。嘆願の中心となった重岡は、のちに「4人と言われて一旦は受け入れたが、7人という思いを捨てられなかった。自分は、グループとして国民的グループになりたい。そのためには3人の力が絶対必要だと思った」と語っている。その努力と熱意の甲斐あって、現在のジャニーズWESTが生まれたというわけだ。

バラエティ番組での活躍

 先ほど紹介したとおり、中間淳太と桐山照史が2016年から『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)の木曜レギュラーを務めたり、藤井流星が2021年から放送が開始された『VS魂』(フジテレビ系)にレギュラーとして出演したりと、彼らの存在は広くお茶の間に知られるようになってきた。特に中間淳太は、関西のローカル番組に多く出演しており、デビューした2014年から情報番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)でレギュラーを務めている。また、2021年からは毎日放送の『よんチャンTV』でも金曜レギュラーとして出演中だ。そのほか、『パパジャニWEST』(2019年~/TBS系)や『あなたの代わりに見てきます!リア突WEST』(2020年~/ABCテレビ)など、彼らの関西特有のノリが活かされた冠番組も好評を博している。

映画、ドラマ、舞台で活躍するメンバーたち

 また先述の通り、ここ1~2年でジャニーズWESTのメンバーは特に演技分野でも躍進を遂げている。その筆頭となっているのは重岡大毅だ。彼はデビュー直後の2014年に、宮藤官九郎脚本の学園ドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)で主要な生徒役を演じた。その後もコンスタントに映画やドラマに出演し、映画『殿、利息でござる』や『溺れるナイフ』(ともに2016年)でも主要キャストとして名を連ねている。2018年には神山智洋とともに、Netflixオリジナルドラマシリーズ『宇宙を駆けるよだか』に主演し、翌2019年にはNHKの『これは経費で落ちません!』でコンフィデンスアワード・ドラマ賞新人賞を受賞。まさにグループ内の演技派として、着実にキャリアを築いているのだ。

 さらに2020年にはドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)に出演し、NHK総合の『悲熊』では主演を務めている。また、2021年の『教場II』(フジテレビ系)では、事務所の大先輩である木村拓哉との共演も果たした。そんな彼は、現在放送中のドラマ『#家族募集します』でゴールデン・プライム帯のドラマ初主演を務めている。初の父親、しかもシングルファーザー役と、この作品は彼にとって挑戦づくし。SNSを通して集まったさまざまな事情を持つ一人親家庭の人々が、数々の騒動を乗り越えて少しずつ“家族”になっていく様子がテンポが良く、コミカルな要素も散りばめながら、感動的に描かれる本作は、重岡の巧みな演技も相まって評判を集めている。本作は、彼が今後俳優としてさらなるステップを築いていくうえでの礎にもなるだろう。

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