ジェームズ・ガンの趣味全開! 『ザ・スーサイド・スクワッド』は未来に期待が持てる一作

『ザ・スーサイド・スクワッド』未来への期待

 本作では、そんなガン監督のトロマ・マインドが炸裂。もちろんドラマ部分はしっかりしていて、キャラクターも非常に立っている。マーゴット・ロビー演じるハーレイクインは相変わらず魅力的で、気合の入った格闘アクションも楽しい。シルヴェスター・スタローン演じるキング・シャークも見逃せないだろう。人は食べるけれど、4歳児程度の頭脳しか持っておらず、目を離すと仲間でも食べようとするが、これが可愛いのだ。フィギュアが欲しくなること請け合いである。イドリス・エルバ演じるブラッドスポートも、ジョン・シナのピースメイカー、ジョエル・キナマンのフラッグ大佐もカッコいい。こうした面白いキャラの掛け合いを駆使して、秒単位で何らかのギャグを放り込んでくるので、最初から最後まで笑いが絶えない。

 そして『ガーディアンズ~』では控えめになっていた肉体損壊ギャグも解禁されている。自由に楽しく、のびのびと人が死んでいく。これが観ていて何とも楽しい。観賞中は全力で脱力できる。もちろん残酷描写は好き嫌いが分かれるだろうが、ともかく「やりきった」感を感じることができるはずだ。そして「これが公開OKなら、エアー版も絶対にOKだったろ!」とか、「これがOKなら、もっとこういうのも観たいよ!」とか、DC原作映画の幅を広げ、未来に期待が持てる映画であることは間違いない。モヤモヤする“大人の事情”に苦しむ人たちに、そっと寄り添うような優しくて清々しい1本だ。たくさん人が死ぬけれども。

■公開情報
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
全国公開中
監督・脚本:ジェームズ・ガン
製作総指揮: ザック・スナイダー、デボラ・スナイダー、ウォルター・ハマダほか
出演:マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ピーター・キャパルディ、シルヴェスター・スタローン、ヴィオラ・デイヴィス
配給:ワーナー・ブラザース映画
132分/2021年/R15+
(c)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c)DC Comics
公式サイト:http://thesuicidesquad.jp/
DC公式Twitter:https://twitter.com/dc_jp
DC公式Instagram:https://www.instagram.com/dcjapan/



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